子どもから「ロブロックスでゲームを作りたい」と言われても、最初から高性能なゲーミングパソコンやプログラミング教材を買う必要はありません。
まずゲームを作ってみるだけなら、用意するものはそれほど多くありません。
WindowsまたはMacのパソコン、Robloxアカウント、無料のRoblox Studio、安定したインターネット環境があれば始められます。
できればホイール付きのマウスも用意すると、3次元の画面を動かしやすくなります。 (Creator Hub)
親が先に考えたいのは機材の値段より、「一人で作ってみたいだけなのか」「友達と一緒に作りたいのか」「完成したゲームをみんなに公開したいのか」です。
ここによって、その後に必要な準備が変わります。
まず家にWindowsかMacがあるなら、それで試す
Robloxのゲームを本格的に作るソフトは「Roblox Studio(ロブロックス・スタジオ)」です。
無料で使えます。
公式の最低条件はWindows 10またはmacOS 10.14以降で、メモリは最低3GB、推奨8GBとなっています。 (Creator Hub)
そのため、最初から「ゲーミングPCを買わないと無理」と考える必要はありません。
家にWindowsかMacがあるなら、まずStudioをインストールして動かしてみる方が先です。
動きが極端に遅い、複雑なゲームを作るようになった、といった段階で初めてパソコンの買い替えを考えても遅くありません。
遊べる端末と作れる端末は同じではない
普段、子どもがiPadやスマートフォンでRobloxを遊んでいる家庭は注意してください。
Roblox Studioの公式対応環境はWindowsとMacです。
Robloxのゲーム自体はスマートフォンやタブレット、Chromebookでも遊べますが、Studioによる制作は別です。Roblox公式の教育資料でも、StudioはChromebookやスマートフォンでは動作しないと案内されています。 (Creator Hub)
2026年には、スマートフォンから人工知能へ指示してゲームを作る「Build」という新機能の試験提供も始まりました。
ただし、2026年9月時点では一部の国で試験中で、日本でこれから普通にゲーム制作を始めるなら、WindowsかMacのStudioを基準に考えるのが分かりやすいでしょう。 (Roblox)
アカウントは普段遊んでいるものを使える
ゲーム制作専用の特別な「開発者アカウント」を新しく作る必要はありません。
Roblox公式は、遊ぶときと作るときに同じRobloxアカウントを使用できると案内しています。 (Creator Hub)
すでに子どもがRobloxで遊んでいるなら、そのアカウントでStudioへログインできます。
ただし、これから共同制作や公開まで進むと、年齢によって利用できる機能や必要な確認が変わります。
そのため、制作を始める段階でアカウントの年齢情報や保護者との紐づけがどうなっているかは一度確認しておくとよいでしょう。
最初からプログラミングを覚えなくてもゲームは作れる
「ゲーム制作=最初にプログラミングを勉強する」と考える必要もありません。
Roblox Studioには、あらかじめ土台や仕組みが用意されたテンプレートがあります。
公式にも、障害物を飛び越えてゴールを目指す「オビー」の初心者向けテンプレートやレッスンがあります。 (Creator Hub)
最初は床や壁を置く。
大きさや色を変える。
スタート地点やゴールを作る。
実際に自分で遊んでみる。
この程度から始められます。
「触れると床が消える」「敵が追いかけてくる」など、もっとゲームらしい動きを付けたくなったときに、Luau(ルアウ)というRoblox用のプログラミング言語を使い始めれば十分です。
年齢は「10歳にならないと作れない」という意味ではない
Robloxの教育向け資料では、Studioを使った創作は通常10歳以上を推奨しています。
ただし、10歳未満は利用できないという年齢制限ではありません。
年齢が低い子どもなら、コードを書くより、ブロックを並べる、建物を作る、地形を変えるといった制作から始める方法があります。 (Creator Hub)
文字入力やパソコン操作に慣れてきたら、少しずつプログラムへ進めばよいでしょう。
親が最初からプログラミングを教えられる必要もありません。
一人で作るだけなら、年齢確認まで済ませなくても始められる
ここからが、上位の記事だけでは分かりにくい部分です。
子どもが、
「まず自分でゲームを作ってみたい」
だけなら、最初から顔による年齢確認や本人確認まで済ませる必要はありません。
Roblox公式では、一人でStudioを使用したり、自分一人でチーム制作機能を使ったりする場合、年齢チェックは不要としています。 (ロブロックスサポート)
まず自分だけのプロジェクトとして作る。
Studio内でテストプレイする。
ここまではかなり低いハードルで始められます。
「作りたい」と言い始めた段階なら、まずここまでできれば十分です。
友達と一緒に作り始めると、親が確認する場所が増える
子どもが、
「友達と一緒に同じゲームを作りたい」
と言い始めたら、次の段階です。
Roblox Studioには、複数人が同じゲームを編集する「チーム制作」の機能があります。
現在、この共同制作をほかのユーザーと行うには年齢チェックが必要です。
さらに16歳未満では、親が紐づけた保護者アカウントから、どの年齢層のクリエーターと共同作業できるか管理できます。 (ロブロックスサポート)
設定には、
同年代だけ。
同年代または信頼できる友達。
すべての年齢層。
誰とも共同制作しない。
という違いがあります。
子どもが一人で作っている間は問題にならなかった「誰と一緒に制作するか」が、ここから親の確認事項になります。
「作れる」と「世界に公開できる」は分けて考える
以前のRoblox解説では、
「Studioは無料なので、作ったらすぐ世界へ公開できる」
という説明がよく見られます。
2026年現在は、もう少し分けて考える必要があります。
自分だけで作成・テストする段階と、ほかの利用者へ公開する段階では必要な条件が違います。 (ロブロックスサポート)
特に、5歳から15歳までの子どもを含む「すべての年齢」へゲームを届ける場合は、年齢確認や2段階認証など、制作開始時には必要なかった条件が追加されます。
16歳未満の制作者がすべての年齢向け公開を行う場合は、保護者との紐づけも関係します。 (Creator Hub)
さらに、現在は2か月連続のRoblox PlusまたはPremium加入、もしくはゲームごとの返金可能な公開手数料などの条件もあります。標準の公開手数料は1,000 Robuxです。
ゲームを「作ること」自体は無料ですが、「どの年齢層まで公開するか」によって公開条件は別に発生する、という理解が現在の仕組みに近くなります。 (ロブロックスサポート)
最初から「世界中に遊んでもらう」を目標にしなくていい
子どもは、
「100万人に遊んでもらうゲームを作る」
と言うかもしれません。
目標としてはそれで構いませんが、親が最初から公開条件まで全部整える必要はありません。
まずStudioを入れる。
テンプレートを開く。
床を一つ置く。
自分で歩いてみる。
小さなコースを完成させる。
ここまで実際に続くかを見てから、次を考えれば十分です。
作ること自体に夢中になる子もいれば、Studioを触ってみたら「遊ぶ方が好きだった」と分かる子もいます。
高価なパソコンや長期のプログラミング教室を契約する判断は、その後でもできます。
マウスは必須ではないが、あると始めやすい
見落とされやすい準備がマウスです。
Roblox Studioでは、3次元の世界を回転させたり、近づいたり離れたりしながら物を配置します。
公式の教育向け資料でも、トラックパッドでも操作できるものの、ホイール付きマウスがある方が簡単だと案内しています。 (Creator Hub)
家に普通のマウスがあるなら、それで十分です。
ゲーム用の高価なマウスを用意する必要はありません。
親が最初に用意するのは「教える知識」ではなく環境
子どもがゲームを作りたいと言ったとき、親自身がプログラムを書ける必要はありません。
最初に親が確認するのは、
家のWindowsまたはMacでStudioが動くか。
子どものRobloxアカウントでログインできるか。
安定したインターネットにつながるか。
アカウントの年齢や保護者設定がどうなっているか。
この程度で十分です。
そのうえで、一人で作るだけならそのまま始める。
友達と一緒に作り始めたら共同制作の設定を見る。
一般公開したくなったら、その時点で現在の公開条件を確認する。
この順番なら、「ゲームを作りたい」と言っただけの段階で必要以上の準備をすることもありません。
ロブロックスのゲーム制作は、最初からプログラミング教育として構えるより、「家のパソコンで無料のStudioを一度触らせてみる」ところから始めるのが一番分かりやすいでしょう。
出典
Roblox Creator Hub|Roblox Studioのセットアップ
Roblox Creator Hub|Roblox の作成を始める
Roblox Creator Hub|よくある質問:推奨年齢とハードウェア
Roblox Support|Roblox Studio保護者コントロール
Roblox Support|Roblox Studioでの共同作業に関する年齢ガイドライン
Roblox Support|How to Publish Games on Roblox
ゲームを公開する対象年齢ごとの条件を説明したRoblox公式資料。
Roblox Creator Hub|Roblox Kids と Select
Roblox|RDC 2026: The World Needs More Play
スマートフォン向け制作機能「Build」の地域限定アルファ提供状況を確認した公式発表。

