ロブロックスで知らない人と共同制作したいと言われた|親が許可する前に確認すること

子どもから、

「ロブロックスで知り合った人と一緒にゲームを作りたい」

「この人はプログラムができるから、ゲームに入れてほしい」

と言われたら、「知らない人だから全部ダメ」と即決する必要はありません。

Robloxでは複数人でゲームを作ること自体が一般的で、Studioには共同制作のための正式な機能があります。

ただし、親が許可する前に確認したいのは「相手が優しそうか」だけではありません。

誰のゲームを作るのか。

誰に編集権限を渡すのか。

連絡はどこでするのか。

お金や収益の約束はあるのか。

ここまで確認してから、共同制作を許可するか決めます。

最初に「誰のゲームを一緒に作るの?」と確認する

共同制作には、大きく分けて二つあります。

子どもが作っているゲームへ、知らない人を手伝いとして入れる場合。

もう一つは、知らない人が作っているゲームや開発チームへ、子どもが参加する場合です。

同じ「一緒にゲームを作る」でも、これはかなり違います。

子どものゲームなら、相手へどこまで権限を与えるかをこちら側で確認できます。

相手のゲームなら、ゲームを所有しているのは相手側です。

子どもが何時間もプログラムや建物を作ったとしても、そのゲームの管理、公開、収益などを誰が決めるのかは別の問題になります。

まずゲームの所有者を確認してください。

「遊んでもらう」と「編集してもらう」は別の権限

子どもが、

「一回ゲームを見てもらいたい」

と言っているだけなら、いきなり編集権限を渡す必要はありません。

Roblox Studioには、大きく「プレイ」と「編集」というアクセスの違いがあります。

プレイ権限なら、公開していないゲームを試してもらうために使えます。

編集権限を渡すと、相手はゲームの内容を変更できるようになります。

つまり、

「感想を聞きたい」

だけなのに、

「編集できる人として招待する」

必要はありません。

何をしてもらいたいのかを先に決め、その目的に必要な権限だけを渡します。

知らない人を子どものゲームへ入れるなら「編集」の意味を確認する

個人のアカウントが所有するゲームでは、編集権限はRoblox上の友達に対して与えます。

そのため知らない人から、

「一緒に作るために、まずフレンドになって」

と言われることがあります。

フレンドになること自体と、ゲームの編集を許可することは別です。

編集権限を渡せば、その相手は子どもと同じゲームの中へ入り、建物やプログラムなどを変更できます。

親から見ると、

「ロブロックスの友達を一人増やしただけ」

に見えていても、Studioではかなり大きな権限を与えている場合があります。

共同制作画面で、その相手に何の権限が設定されているかまで確認してください。

「信頼できる友達」という表示を信用証明だと思わない

2026年現在のRobloxには「信頼できる友達」という機能があります。

名前だけを見ると、

「Robloxがこの人を安全な利用者として認定している」

ように感じるかもしれません。

しかし、その意味ではありません。

信頼できる友達は、家族、学校の友達など、本人がすでに知っていて信頼している相手との交流を広げるための仕組みです。

相手の人格や取引実績をRobloxが保証しているマークではありません。

特に、

「年齢が違うからTeam Createに入れない。信頼できる友達にして」

と言われた場合です。

実生活でも知らない相手なら、共同制作を始めるためだけに「信頼できる友達」へ変更する前に、その必要性を親が確認します。

16歳未満では、親が共同制作する年齢層を設定できる

現在、他の人とRoblox Studioで共同制作するには、年齢チェックが必要です。

年齢確認後は、基本的に近い年齢層の利用者と共同制作できるようになります。

16歳未満では、紐づけた保護者アカウントから、Studioの共同制作対象を管理できます。

設定には、

「すべての年齢層」

「近い年齢層または信頼できる友達」

「近い年齢層」

「なし」

があります。

ここで特に注意したいのが「すべての年齢層」です。

「この人だけ許可する」と「すべての年齢層を許可する」は違う

子どもから、

「この人と一緒に作るには、お母さん・お父さんの許可が必要みたい」

と言われることがあります。

そこで何も確認せず「すべての年齢層」を許可すると、その知らない人一人だけへの一回限りの承認ではありません。

自分の年齢層以外のクリエーターとの共同制作を許可する設定です。

しかも、一度変更すると、親が再び設定を変えるか、子どもが16歳になるまで有効です。

「今回はこの人だけだから」

という感覚で設定を変える場合は、許可後にも設定が残ることを知っておいてください。

共同制作が終わったら、元の設定へ戻すかも含めて確認します。

年齢が近い相手でも「知らない人」であることは変わらない

Robloxでは安全対策として、共同制作できる年齢層を分けています。

ただし、

「同年代だから安心」

という意味ではありません。

年齢設定は接触できる範囲を制限する仕組みです。

相手がどんな人なのかを保証する仕組みではありません。

Roblox自身も、子どもが開発チームへ誘われた場合には、相手のユーザーネームとプロフィールを確認し、過去に作った作品の例を見せてもらうよう案内しています。

「同じ中学生らしい」

だけで許可を決めず、相手が何を作っている人なのかを子どもと一緒に確認してください。

「すごいゲームを作った人らしい」なら実際の作品を見る

知らない人が、

「人気ゲームを作った」

「有名ゲームのスクリプトを書いた」

「プロの開発チームにいる」

と言っていることもあります。

肩書だけで判断せず、Roblox上のユーザーネームとプロフィールを確認します。

過去に作ったというゲームや作品も実際に見せてもらいます。

ただし、作品を見せてもらったから本人の能力や人柄まで保証されるわけではありません。

確認したいのは、

「誰なのか何も分からない状態」

のまま編集権限を渡さないことです。

相手のゲームへ参加するなら、誰が所有しているかを見る

今度は逆に、子どもが知らない人のチームへ誘われた場合です。

「一緒にゲームを作ったら、売上を分ける」

「プログラムを書いてくれたらRobuxを払う」

と言われることもあります。

この場合は、自分のゲームへ人を招く場合とは別の確認が必要です。

ゲームが誰のアカウント、またはどのグループに所有されているかを確認します。

グループ所有なら、そのグループのオーナーや役割設定によって、誰が編集できるか、公開できるか、収益を管理できるかが変わります。

子どもが「共同制作者」になったからといって、ゲームそのものを共同所有しているとは限りません。

「売れたら何%あげる」は口約束で進めない

最初は遊びとして始まっても、

「このゲームが売れたら30%あげる」

「1週間作業したらRobuxを払う」

という話になることがあります。

ここまで来ると、単に友達と一緒にゲームを作る話ではありません。

Roblox公式も、若いクリエーターが他の開発者へサービスを提供する場合には、書面で契約を交わすことを強く勧めています。

Robloxは、無給労働や開発者同士の報酬トラブルについて法的な助言や紛争解決をしてくれるわけではありません。

お金や収益分配の話が出たら、

「ゲームが完成してから考えればいい」

と後回しにしない方がよいでしょう。

親も内容を確認します。

グループへ入るなら「何の役割を与えられるか」を見る

Robloxのグループでは、役割によってできることを細かく設定できます。

ゲームを編集する。

公開する。

収益を見る。

収益を使う。

メンバーを管理する。

といった権限は同じではありません。

逆に言えば、

「開発チームに入れてあげる」

という言葉だけでは、子どもが何をできる立場なのか分かりません。

グループ名だけではなく、どの役割で参加するのかを確認します。

また、Robloxはグループ内で対立が起きても、その争いを仲裁・解決しないと公式資料で案内しています。

「Robloxの正式なグループだから、報酬の約束までRobloxが守ってくれる」と考えないようにします。

Discordなどへ移ろうと言われたら、親も把握する

Robloxで知り合った開発者から、

「細かい話はDiscordでしよう」

「外部のチャットに入って」

と言われることがあります。

開発チームが外部サービスを使うこと自体は珍しくありません。

Roblox公式の保護者向け案内でも、開発チームがDiscordなどRoblox外のサービスで連絡を取ることがあると説明しています。

問題は、そこから先をRobloxが監視できないことです。

共同制作を許可するなら、

どのサービスを使うのか。

どのアカウントで参加するのか。

誰がいるグループなのか。

個人的な電話番号、学校名、住所、写真などを求められていないか。

まで親も把握しておいた方がよいでしょう。

お金を要求されたら共同制作を始める前に止めて確認する

知らない人から、

「チーム参加費が必要」

「ツールを買うためにRobuxを送って」

「このプラグインを買って」

と言われた場合も、その場で支払わず確認します。

Roblox公式も、開発チームの相手がお金を要求してきたり、実際に会うことを求めたり、プロジェクトと無関係な話へ持っていったりする場合は危険信号として挙げています。

ゲーム開発には有料の素材や費用が発生することもあります。

だからこそ、

「ゲーム制作だからお金が必要なのは普通」

と自動的に判断せず、何のための費用なのかを親が確認してください。

実際に会おうと言われたらオンライン共同制作とは別問題

「直接会った方が教えやすい」

「イベントで会おう」

などと言われた場合は、Studioの共同制作を許可するかどうかとは別に考えます。

Roblox公式も、知らない人から実際に会うことを求められることを危険信号として挙げています。

オンラインで一緒にゲームを作るために、子どもだけが知らない相手と実際に会う必要はありません。

共同制作を続ける条件として対面を求められたら、そこで親が介入します。

最初は「プレイだけ」で様子を見る方法もある

知らない人が、

「手伝えるよ」

と言ってきても、最初から編集権限まで渡さなくても構いません。

まずゲームを遊んでもらい、感想を聞く。

どんな提案をする人なのかを見る。

必要なら一部分の作業方法を話す。

そこまで進んでから編集権限を考える方法もあります。

「一緒に作るなら編集権限を渡すしかない」と最初から考える必要はありません。

編集権限を渡した後より、渡す前の方が判断できます。

親が許可するのは「知らない人」ではなく「この共同制作の条件」

共同制作を許可するとき、

「この人は大丈夫そうだからOK」

だけでは判断材料が足りません。

相手が誰なのか。

どちらのゲームなのか。

子どもは編集する側なのか、ゲームを所有する側なのか。

相手へどの権限を与えるのか。

年齢層を越えるために保護者設定を変更する必要があるのか。

Roblox外の連絡手段を使うのか。

報酬や収益分配があるのか。

ここまで整理すると、「知らない人との共同制作」を一つの問題として考えなくて済みます。

特に16歳未満で「すべての年齢層」を許可する場合は、目の前の相手一人を承認するボタンではなく、その後も残る共同制作設定です。

子どもが創作を広げる機会を残しながら、必要以上の権限や接触範囲まで一度に広げない。

その境界を親が確認してから許可することが大切です。

出典

Roblox Support|将来有望なRoblox開発者への指針
子どもが開発チームへ誘われた場合の相手確認、契約、外部ツール、報酬、安全面についての公式保護者向け資料。

Roblox Support|Roblox Studioでの共同作業に関する年齢ガイドライン
年齢チェック、年齢層を越えた共同制作、保護者許可についての公式資料。

Roblox Support|Roblox Studio保護者コントロール
16歳未満の共同制作範囲と「すべての年齢層」などの設定についての公式資料。

Roblox Creator Hub|コラボレーション
プレイ・編集・オーナー権限、個人所有ゲームとグループ所有ゲームの違いについての公式資料。

Roblox Creator Hub|グループ(チーム)
グループ内の編集・公開・収益・役割権限と、紛争についての公式資料。

Roblox Support|Unlocking trusted friends
「信頼できる友達」の目的と利用条件についての公式資料。

Roblox|Safety FAQs
「信頼できる友達」が家族や学校の友人など既知の相手を想定していることを確認した公式安全資料。