「ロブロックスで仲良くなった子から、Discordに来てと言われた」
「みんなDiscordで話しているから入りたい」
子どもからこう言われると、Discord自体を許可してよいのか迷うかもしれません。
最初に確認したいのは、Discordというサービスが危険か安全かではありません。
誰に誘われたのか。
どこへ入ろうとしているのか。
Discordへ移ったあと、誰と1対1で連絡できる状態になるのか。
この3つです。
学校の友達数人が使っているDiscordと、ロブロックスで初めて会った相手から「2人でDiscordへ行こう」と言われた場合を、同じ判断にする必要はありません。
また、ロブロックスからDiscordへ移ると、使えるコミュニケーション方法そのものが変わります。
そこまで確認してから判断した方がよいでしょう。
- 13歳未満ならDiscordへ移らない
- 13歳以上でも「誰に誘われた?」を最初に確認する
- 学校の友達のDiscordと、Robloxだけの知り合いは分ける
- Robloxから外へ誘うこと自体、通常のチャットでは認められていない
- 公式ゲームのDiscordサーバーなら意味が少し違う
- Discordへ移ると「チャット」だけではなくなる
- 最初に見るのは「サーバー」か「1対1」か
- サーバーに入ったあと個別DMが来ることも確認する
- 友達申請も「サーバーにいるから承認」しない
- Robloxより画像・映像を共有しやすくなる
- 個人情報のルールはDiscordへ移っても同じ
- Discordにも未成年向けの安全機能はある
- 13~17歳ならFamily Centerを一緒に設定する方法がある
- Family Centerを使っても「全部分かる」わけではない
- 「内緒にして」と言われたら移る前に止める
- 「Robloxで長く一緒にいるから大丈夫」は確認材料の一つにとどめる
- 学校の友達なら何でも大丈夫という意味でもない
- 公式コミュニティなら「見るだけ」から始めてもよい
- Robloxだけの知り合いから1対1へ誘われたら、急いで移る理由はない
- すでにDiscordへ移っていたら叱る前に状況を確認する
- 親が判断するときは「Discordを許可するか」ではなく3段階で考える
- Discordへ移る境界は「相手と関係が一段深くなるか」
- 出典
13歳未満ならDiscordへ移らない
日本では、Discordを利用できる最低年齢は13歳です。
これは「13歳未満なら親の許可が必要」という意味ではありません。
13歳未満のアカウント自体が認められていません。
そのため12歳以下の子どもが、
「ロブロックスの友達がDiscordへ行こうと言っている」
という場合は、Discordの安全設定を調べる前に、まだ利用できる年齢ではないことを伝えます。
年齢を高く登録してアカウントを作る方法も使うべきではありません。
13歳になったら、その時点で改めて家庭で使い方を決めればよいでしょう。
13歳以上でも「誰に誘われた?」を最初に確認する
13歳以上ならDiscordを利用できる年齢になります。
ただし、
「使える年齢=今回の相手について行ってよい」
ではありません。
まず子どもに、
「誰に誘われたの?」
と聞きます。
学校の同級生。
部活の友達。
いとこ。
実際に会ったことのある友達。
なら、誰とつながるのかを確認できます。
一方、
「ロブロックスで知り合った人」
なら、もう一段確認します。
何歳くらいと言っているのか。
いつ知り合ったのか。
何のゲームで知り合ったのか。
なぜDiscordへ移ろうと言っているのか。
を聞きます。
オンラインで半年一緒に遊んでいる相手でも、その人が名乗っている年齢・性別・身元が本当だと確認できているとは限りません。
「長く遊んでいる」と「現実で誰なのか分かっている」は分けて考えます。
学校の友達のDiscordと、Robloxだけの知り合いは分ける
たとえば、
「クラスの5人でマイクラやロブロックスをするときのDiscordサーバー」
なら、参加者の多くを現実でも確認できます。
一方、
「Robloxで知り合った○○という人のDiscordへ行く」
なら、関係はRoblox上だけです。
Discordへ移ることによって、その相手とゲームをしていない時間にも連絡できるようになる可能性があります。
この違いは大きいところです。
親がDiscordを一律禁止するかではなく、
「現実でも知っている友達との連絡」
と、
「オンラインだけの相手との関係をさらに深くすること」
を分けると判断しやすくなります。
Robloxから外へ誘うこと自体、通常のチャットでは認められていない
現在のRobloxでは、一般のチャットから外部サイトや外部サービスへ利用者を誘導することを認めていません。
Discordの招待URLを送る。
Discordの名前を伝えて外で検索してもらう。
別サービスへ来るよう誘う。
といった行為は、許可されたソーシャルリンク機能などの例外を除いて禁止されています。
Robloxには、チャットから個人情報や外部サービスへの誘導を遮る仕組みもあります。
そのため知らないユーザーが、
「フィルターに引っかかるから文字を分けて送るね」
「この名前を外で検索して」
などと、わざわざ仕組みを避けてDiscordへ連れ出そうとしているなら、少なくともその場ですぐ移る必要はありません。
いったん子どもに会話を止めてもらい、親が内容を確認します。
公式ゲームのDiscordサーバーなら意味が少し違う
すべてのDiscord招待を同じように扱う必要はありません。
ゲームの運営者・開発者が公式コミュニティとしてDiscordサーバーを持っている場合があります。
Robloxには、条件を満たした利用者がゲームやグループなどに掲載された公式の外部リンクを確認できる仕組みがあります。
この場合は、
「知らない1人のユーザーが個人的にDiscordへ誘っている」
場合とは違います。
ただし、公式サーバーだから子ども向けとは限りません。
Discordサーバーへ入れば、多くの参加者がいる文字チャンネルや音声チャンネルがあり、そのサーバーで知り合った人から個別の連絡が来る可能性もあります。
公式かどうかは一つの判断材料であって、それだけで終わりではありません。
Discordへ移ると「チャット」だけではなくなる
ロブロックス上では、基本的にゲーム内の文字・音声コミュニケーションを中心に使います。
Discordでは、もう少し範囲が広がります。
サーバーの文字チャンネル。
サーバーの音声チャンネル。
1対1のダイレクトメッセージ。
1対1の音声通話。
映像通話。
画面共有。
グループでの通話。
などがあります。
だから、
「Discordで話すだけ」
と言われても、具体的に何をするのか確認した方がよいでしょう。
ゲーム攻略についてサーバーの文字チャンネルを見るだけなのか。
知らない相手と1対1の通話をするのか。
カメラまで使うのか。
では、親が考える範囲も変わります。
最初に見るのは「サーバー」か「1対1」か
Discordへ誘われたら、
「サーバーに入るの?」
「その人と2人で話すの?」
と聞いてみます。
サーバーは、複数の人が集まるコミュニティです。
ゲームごとに話題を分けたり、複数人で音声通話したりします。
一方、ダイレクトメッセージは1対1で直接やり取りできます。
親としては、まずこの2つを分けて考えます。
公開されたゲームコミュニティを読むだけの利用と、Robloxで知り合った相手と毎日1対1でDMや通話をする利用は同じではありません。
サーバーに入ったあと個別DMが来ることも確認する
Discordでは、サーバーへ参加することと、その中の人から個別のダイレクトメッセージを受け取ることは別の設定です。
子どもが、
「攻略情報を見るためにサーバーへ入るだけ」
と言っていても、参加者から友達申請や個別メッセージが届く可能性があります。
Discordには、サーバー参加者からのDMを制限する設定や、知らない相手からのメッセージをリクエスト欄へ分ける仕組みがあります。
サーバー参加を許可するなら、
「知らないサーバーメンバーから個別DMを受け取る必要もある?」
まで一緒に考えます。
攻略情報を見ることが目的なら、知らない人からの個別DMまで開く必要はありません。
友達申請も「サーバーにいるから承認」しない
Discordでは、
全員。
共通の友達がいる人。
同じサーバーにいる人。
など、誰から友達申請を受けるかを設定できます。
Discord自身も、知らない相手からの友達申請は無理に承認する必要はないと案内しています。
同じゲームのDiscordに入っているからといって、そのサーバーの数百人・数千人全員が「友達」になるわけではありません。
サーバー参加と友達追加も分けて考えます。
Robloxより画像・映像を共有しやすくなる
ロブロックスの通常チャットでは、ユーザー同士で画像や動画を直接送り合うことはできません。
Discordへ移ると、画像などを共有できます。
さらに映像通話や画面共有もあります。
これは便利な機能ですが、親が事前に知っておきたい大きな違いです。
たとえば映像通話では、
顔。
部屋の中。
制服。
家族。
窓の外。
などが映り込むことがあります。
画面共有でも、
通知に出た本名。
学校関係の画面。
メールアドレス。
別サービスのアカウント名。
などが意図せず見える可能性があります。
最初から映像まで使う必要があるのか、まず文字や音声だけで十分なのかを考えてもよいでしょう。
個人情報のルールはDiscordへ移っても同じ
Discordへ移ると、ロブロックスの個人情報フィルターは使えません。
そのため家庭側で決めておきたいのは、
本名。
学校名。
細かい住所。
電話番号。
普段使っているSNS。
顔写真。
現在地。
などを、オンラインだけで知っている相手へ伝えないことです。
特に、
「もっと仲良くなりたいから顔を見せて」
「本名教えて」
「どこの学校?」
「写真送って」
と少しずつ聞かれる場合は注意します。
最初はゲームの話だけだった相手でも、関係が深くなれば話題は広がります。
「Discordに移った初日だけ気をつける」ではなく、その後も同じ基準で考えます。
Discordにも未成年向けの安全機能はある
Discordへ移ったら完全に無防備になる、という意味ではありません。
Discordでは未成年向けに、
知らない送信者への安全警告。
センシティブな画像へのフィルター。
メッセージリクエスト。
友達申請範囲の設定。
ブロック。
通報。
などの仕組みがあります。
2026年には年齢に応じた安全設定もさらに拡充されています。
ただし、安全機能があることと、相手の身元を保証していることは別です。
ロブロックスから移った相手について、
「Discordが使えているから安全な人」
とは判断できません。
13~17歳ならFamily Centerを一緒に設定する方法がある
Discordには「Family Center」という保護者向け機能があります。
これは子どものメッセージを全部読む監視機能ではありません。
親と子のアカウントを連携すると、
最近追加した友達。
参加・利用しているサーバー。
よくメッセージや通話をしている相手。
音声・映像通話をした時間。
などを保護者が確認できます。
また、サーバーメンバーからのDMなど一部の安全・プライバシー設定を保護者側から管理できます。
ただしメッセージ本文は表示されません。
「Discordを許可するなら、最初はFamily Centerも一緒に設定する」
という家庭の使い方もできます。
Family Centerを使っても「全部分かる」わけではない
ここも誤解しない方がよいでしょう。
Family Centerを設定しても、
「子どもが○○さんと何を話したか」
までは親に表示されません。
分かるのは、
誰と連絡しているか。
どんなサーバーに参加しているか。
通話をどの程度しているか。
などです。
そのためFamily Centerは、
「隠れて危険な話をしていないか全部監視する道具」
ではなく、
「最近このサーバーによくいるね」
「この人とよく通話しているけど誰?」
と親子で話すきっかけとして使う方が仕組みに合っています。
「内緒にして」と言われたら移る前に止める
相手から、
「親には言わないで」
「Discordに来たことは秘密ね」
と言われている場合は、いったん止めます。
Discordを使うこと自体より、
親や周囲から関係を隠すよう要求されている
ことを見るためです。
同じように、
写真を要求される。
ロバックスやギフトカードを求められる。
何かを買ってと言われる。
外で会おうと言われる。
通話を切ると怒られる。
ほかの友達と話すなと言われる。
といった状況も、ゲーム仲間として普通に遊ぶ関係とは別に考えます。
すでにこうしたやり取りがあるなら、Discordへ移る許可を考える段階ではなく、まず現在の会話を確認します。
「Robloxで長く一緒にいるから大丈夫」は確認材料の一つにとどめる
オンラインの友達も、子どもにとって大切な友達になり得ます。
「ネットの友達なんて友達ではない」
と一括りにする必要はありません。
しかし、
毎日半年遊んだ。
いつも優しい。
アイテムをくれた。
からといって、現実の人物まで確認できたわけではありません。
Roblox自身も、現実の友達とオンラインで知り合った友達は違うと保護者へ説明しています。
Discordへ移るかどうかは、
「仲が良いか」
だけではなく、
「この関係をゲーム外でも続ける必要があるか」
まで考えるとよいでしょう。
学校の友達なら何でも大丈夫という意味でもない
反対に、現実の友達だから無条件で許可する必要もありません。
クラスのDiscordサーバーでも、
夜中まで通話する。
グループから外される。
特定の子への悪口が続く。
参加を断ると仲間外れになる。
という問題は起こり得ます。
相手を知っているかは重要ですが、それだけではなく、
何のために使うサーバーか。
何時まで使うか。
誰が参加しているか。
困ったとき抜けられるか。
も見ます。
公式コミュニティなら「見るだけ」から始めてもよい
好きなゲームの公式Discordを見たいというケースなら、
まず情報を見るだけ。
知らない相手からのDMは閉じる。
知らない人からの友達申請は受けない。
音声チャンネルには入らない。
という使い方から始める方法もあります。
Discordを使うことと、すべてのコミュニケーション機能を最初から開くことは別です。
何のためにDiscordが必要なのかに合わせて範囲を決めます。
Robloxだけの知り合いから1対1へ誘われたら、急いで移る理由はない
一番慎重に見たいのは、
Robloxで知り合っただけの相手から、
「2人だけでDiscordで話そう」
と言われたケースです。
Roblox上で話せるのに、なぜ外へ移る必要があるのか聞いてみます。
画像を送りたい。
もっと自由に話したい。
電話したい。
Robloxのフィルターが邪魔。
という理由なら、それはまさにRoblox側の安全制限から外れることを意味します。
相手が誰なのか確認できていない段階なら、急いで移る必要はありません。
ロブロックスの中で遊ぶ関係を続けることもできます。
すでにDiscordへ移っていたら叱る前に状況を確認する
親に言う前に、すでに子どもがDiscordへ移っている場合もあるでしょう。
そのときはまず、
誰とつながっているか。
どのサーバーへ入ったか。
個別DMをしているか。
音声や映像通話をしているか。
個人情報や画像を送っていないか。
を確認します。
問題がなければ、そこから家庭のルールを決め直せます。
嫌がらせ、性的な要求、金銭要求、脅しなどがあれば、相手をブロック・通報し、やり取りを証拠として保存します。
Robloxで始まった問題なら、Roblox側のユーザーについても通報できる場合があります。
外部へ移ったあとに問題が起きると、Roblox側から状況を確認しにくくなることも、Roblox自身が保護者へ注意しています。
親が判断するときは「Discordを許可するか」ではなく3段階で考える
子どもからDiscordを使いたいと言われたときは、一つの許可にまとめない方が分かりやすくなります。
まず、
Discordのアカウントを持ってよいか。
次に、
どのサーバーへ参加してよいか。
最後に、
そこで知り合った人と個別DM・音声・映像まで使ってよいか。
です。
たとえば、
13歳以上だからDiscordアカウントは許可する。
学校の友達とゲームをするサーバーも許可する。
しかし、知らないサーバーメンバーからの個別DMは閉じる。
という決め方もできます。
逆に、
Robloxだけで知り合った身元不明の相手と2人でDiscordへ移る
という話なら、今はRoblox内で遊ぶところまでにする判断もできます。
Discordへ移る境界は「相手と関係が一段深くなるか」
ロブロックスからDiscordへ移ること自体を、必要以上に怖がる必要はありません。
Discordは多くのゲーム仲間や現実の友達が日常的に使っているコミュニケーションサービスです。
ただし、移ると関係は変わります。
ゲームをしている時間だけ話していた相手と、ゲーム外でも連絡できる。
文字だけだった相手と声で話せる。
声だけだった相手と映像で話せる。
サーバーで会っただけの相手と1対1でDMできる。
というように、一段ずつ距離が近くなります。
だから親が確認するのは、
「Discordは安全?」
だけではありません。
誰に誘われ、どの場所へ入り、そこからどこまで個人的につながるのか。
その境界を一つずつ見れば、
学校の友達とのDiscordまで全部禁止する必要も、
13歳になったからすべて自由にする必要もありません。
今回の相手と今回の使い方を見て決めることができます。
出典
Roblox Corporation|Help Your Kids Stay Safe & Have Fun on Roblox
日本語:ロブロックスから外部サービスへ誘われた場合を含む保護者向け安全資料
Roblox Corporation|Safety FAQ
日本語:ロブロックス内外のチャット保護と外部サービス移行の注意点
Roblox Corporation|Roblox Community Standards
日本語:外部サービスへの誘導・ソーシャルリンクに関する基準
Roblox Corporation|Child Safety on Roblox
日本語:子どものコミュニケーション監視と外部誘導対策について
Discord|Discordはなぜ誕生日を尋ねるのですか?
Discord|What is Discord: A Guide for Parents and Educators
日本語:Discordのサーバー・DM・音声・映像・画面共有などの保護者向け解説
Discord|Helping your teen stay safe on Discord
日本語:未成年者のDM・友達申請・ブロック等の安全設定
Discord|Family Center for Parents and Guardians
日本語:保護者が確認できる活動と管理できる安全設定
Discord|How Discord Is Building Safer Experiences for Teens
日本語:2026年の未成年向け安全設定・年齢に応じた保護について
Discord|Teen and Child Safety Policy Explainer
日本語:最低年齢と未成年者を守るための安全基準

