子どもが「ロブロックスで友達と遊んでいる」と聞くと、普通のオンラインゲームを想像するかもしれません。
ところがロブロックスでは、一緒にゲームをするだけでなく、友達としてつながったり、文字で話したり、条件によってはゲームを終えたあとも会話を続けたりできます。
では、ロブロックスはSNSなのでしょうか。
結論からいうと、InstagramやXのような「投稿を見ることが中心のSNS」とは違います。
Roblox自身も、ロブロックスを多数のオンラインゲームを見つけて一緒に遊べる「ゲームプラットフォーム」と説明しています。
ただし、友達、プロフィール、チャット、グループで遊ぶ機能、コミュニティなど、人と継続的につながる仕組みも組み込まれています。
そのため、子どもが利用する場合は「ゲームだからSNSとは別」と考えるより、ゲームの中に交流機能が組み込まれているサービスとして見るほうが実態に近いでしょう。
ロブロックスは「ゲームを始めたら終わり」ではない
一般的な一人用ゲームなら、ゲームを起動して遊び、終了すればそこで終わります。
ロブロックスは少し違います。
同じ場所に入った他のプレイヤーと一緒に遊び、その場で文字による会話をすることができます。
気の合った人とは友達としてつながることもできます。
さらに、利用できる年齢や設定などの条件を満たしていれば、ホーム画面のチャット機能から友達と会話し、「次はどのゲームをやる?」と相談して、そのまま一緒に別のゲームへ移動することもできます。
つまり、
「ゲームをするために人と集まる」
だけではなく、
「人とつながっているから次のゲームも一緒にする」
という使い方ができます。
ここが、普通のオンラインゲームだけを想像している親には分かりにくい部分です。
SNSらしさは「友達になった後」に強くなる
ロブロックスがSNSなのかを考えるとき、チャットがあるかどうかだけで判断すると分かりにくくなります。
見るべきなのは、交流がそのゲームだけで終わるのか、それとも次の日まで続くのかです。
たまたま同じゲームに入った人と、その場で「こっちに来て」「一緒に倒そう」と会話して終わるのであれば、オンラインゲームの交流に近いでしょう。
一方で、相手を友達として追加すると関係が残ります。
友達になれば、誰がオンラインなのか確認したり、一緒に遊んだりできます。
さらに条件を満たしていれば、ゲームをしていない時間にもチャットしたり、グループで会話したりできます。
ここまで使うと、「ゲームの中で会話している」というより、ゲームをきっかけにできた人間関係がロブロックス上で継続している状態です。
SNSに近い性質が強くなるのは、この段階です。
ロブロックスにはどんな交流機能がある?
ロブロックスの交流機能は一つではありません。
まず、ゲームを遊んでいる最中に、同じゲームに参加しているユーザーと話す「ゲーム内チャット」があります。
これは、同じ場所にいるプレイヤー同士がその場で会話する機能です。
設定などの条件を満たせば、ゲーム内で特定の相手と1対1で話す機能もあります。
次に「友達」があります。
学校の友達や家族だけでなく、ロブロックス上で知り合った人と友達になることもできます。
さらに対象となるユーザーには「チャット」機能があり、友達とゲームの外でも会話できます。
複数の友達とグループになり、会話しながら一緒にゲームを移動できる「パーティ」という仕組みもあります。
年齢や地域、設定によっては音声で話せる機能もあります。
つまりロブロックスでは、
ゲームを探す
↓
誰かと一緒に遊ぶ
↓
会話する
↓
友達になる
↓
また話す
↓
別のゲームを一緒に遊ぶ
という流れが一つのサービス内でつながっています。
知っている友達と遊ぶ場合と、知らない人がいる場所では意味が違う
「うちの子は学校の友達としかロブロックスをしていない」という家庭もあるでしょう。
その場合と、公開されているゲームへ一人で入り、その場にいたユーザーと交流する場合では、同じロブロックスでも状況が違います。
学校の友達や家族など、現実でも知っている相手だけで遊んでいるのであれば、オンライン上の知らない相手との交流はかなり限定できます。
一方、公開されているゲームには、自分が知らないユーザーも参加しています。
年齢に応じたチャット制限はありますが、「オンライン上で初めて会った相手と接する可能性があるサービス」であること自体は理解しておいたほうがよいでしょう。
つまり、
「ロブロックスをしているか」
だけでは、その子の交流範囲は分かりません。
「誰と遊んでいるか」
「友達には誰を追加しているか」
「ゲーム内チャットを使っているか」
「ゲーム外でも友達と話しているか」
まで見ると、実際の使い方が分かってきます。
2026年現在はチャットする前に年齢確認が必要
現在のロブロックスでは、誰でも自由にすべてのチャット機能を使えるわけではありません。
チャットを利用するには年齢確認が必要です。
さらに、年齢によって利用できる相手や交流機能が変わります。
5~8歳向けの「Roblox Kids」では、チャットは最初からオフになっています。
9~15歳向けの「Roblox Select」では、年齢や保護者設定に応じて交流機能が段階的に利用できる仕組みです。
また、チャットできる相手についても、年齢の近いユーザーや「信頼できる友達」などに制限されています。
ただし、使える機能は年齢だけでなく地域やアカウントの設定によっても変わります。
「10歳なら必ずこの機能が使える」という見方ではなく、実際のアカウントの通信設定を確認するのが確実です。
チャットにはフィルターがあるが「何もしなくていい」わけではない
ロブロックスの標準チャットでは、不適切な内容や個人情報などを防ぐためのフィルターが使われています。
チャットで画像や動画を直接送り合うことも、一般的なSNSとは仕組みが異なります。
さらに、ロブロックスの外にあるSNSやメッセージアプリへ会話を移そうとする行為についても制限があります。
これは普通のSNSとの大きな違いです。
ただし、フィルターがあるから交流相手をまったく気にしなくてよいという意味ではありません。
Roblox自身も、安全対策が完全ではないとして、保護者と子どもがオンライン上の交流について話すことを勧めています。
特に気をつけたいのは、
「別のアプリで話そう」
「自分のSNSを教えて」
「連絡先を教えて」
といった形で、会話する場所をロブロックスの外へ移そうとする場合です。
ロブロックス上にある安全対策や通報機能が、外部サービスではそのまま使えるとは限りません。
親が見るべきなのは「SNSかどうか」ではなく交流の深さ
子どもがロブロックスを始めたときに、
「これはゲームだから大丈夫」
「SNSだから危ない」
と名前だけで分けても、実際の使い方は分かりません。
見るべきなのは交流の深さです。
ゲームを一人で遊ぶだけなら、SNS的な要素はほとんど使っていません。
同じゲームの人とその場で話すようになると、オンライン交流が加わります。
さらに友達を追加すると、その場限りではなく関係が残ります。
ゲーム外の友達チャットやグループ機能まで使えば、人との交流そのものがロブロックスを使う理由の一つになります。
同じ「ロブロックスをやっている子」でも、この違いはかなり大きいでしょう。
「知らない人とは話さない」だけでは決めにくい
ロブロックスでは、最初は知らない相手でも、一緒に何度も遊べば子どもにとっては「ロブロックスの友達」になることがあります。
そのため、
「知らない人とは話さない」
だけでは境界が曖昧になります。
たとえば家庭で決めるなら、
現実でも知っている友達だけ追加するのか、
ゲーム内での会話までは認めるのか、
ゲームで知り合った相手を友達に追加してよいのか、
別のSNSやメッセージアプリへ移ることは禁止するのか、
というように、交流の段階ごとに考えたほうが子どもにも伝わりやすくなります。
必要であれば、保護者アカウントを連携し、チャットなどの通信設定を変更することもできます。
ロブロックスは「ゲーム+交流」と考えると分かりやすい
ロブロックスは、InstagramやXと同じタイプのSNSではありません。
中心にあるのは、さまざまなゲームを探して遊ぶことです。
しかし、そのゲームの周囲に友達、チャット、グループ、プロフィール、コミュニティといった人とつながる仕組みがあります。
しかも現在のRobloxは、友達とのチャットをゲームからゲームへ引き継ぎながら、一緒に次のゲームへ移動できる方向へ進んでいます。
そのため、親が理解するときは、
「ゲームかSNSか」
という二択ではなく、
「ゲームと友達交流が一体になったサービス」
と考えるのが分かりやすいでしょう。
そして実際に確認すべきなのは、子どもがロブロックスを使っているかどうかではありません。
誰と遊び、誰を友達にし、どこまで会話できる設定になっているのか。
そこを見ることで、「うちの子にとってのロブロックス」が、ゲーム中心なのか、友達との交流まで含む場所になっているのかを判断できます。
出典
Roblox|What is Roblox?
Roblox|Safety FAQs
Roblox|Parental Controls
Roblox Support|友達とメッセージ交換やチャットをする方法
Roblox Support|Robloxキッズ、Robloxセレクトとは何ですか?
Roblox Support|パーティに関するよくあるご質問
Roblox Support|コミュニティフォーラム

