ロブロックスのプログラミング教室は必要?|通わせる前に家で試したいこと

子どもがロブロックス(Roblox)で遊んでいると、

「ゲームを作ってみたい」

と言い始めることがあります。

そこで調べると、ロブロックスを使った子ども向けプログラミング教室がたくさん出てきます。

「一人では難しそうだから、最初から教室へ通わせたほうがいい?」

と迷うかもしれません。

結論からいうと、最初から教室へ通わせる必要はありません。

Robloxには、自分でゲームを作るための無料ソフト「Roblox Studio(ロブロックス・スタジオ)」があります。

さらにRoblox公式が、初心者向けの無料教材も公開しています。

まず家で一度、

作る。

動かす。

うまくいかなければ直す。

というところまで体験させてみます。

そこで自分から続きをやる子なら、そのまま独学で進められる可能性があります。

反対に、

「作りたいものはあるのに、毎回同じところで止まって先へ進めない」

となったときは、先生へ質問できる教室の意味が出てきます。

教室へ通わせるかどうかは、

「Robloxが好きか」

ではなく、

一人で作ると、どこで止まるのか

を確認してから決めると分かりやすくなります。

まず「Robloxで遊ぶ」と「Robloxで作る」を分ける

Robloxが大好きだからといって、プログラミング教室が必要とは限りません。

普段子どもがやっているのは、

他の人が作ったゲームを遊ぶこと

かもしれません。

ゲーム制作では、やることが大きく変わります。

3D空間へ部品を置く。

建物やステージを作る。

実際にキャラクターを動かして試す。

プログラムを書いて仕掛けを動かす。

思った通りに動かなければ原因を探す。

こうした作業をします。

遊ぶことが好きでも、作ることには興味を持たない子もいます。

教室へ申し込む前に、まず「作る側にも興味があるか」を確認したほうがよいでしょう。

家で最初に試すならRoblox Studioを入れる

Roblox Studioは、Robloxでゲームを作るための公式ソフトです。

利用料はかかりません。

WindowsパソコンまたはMacで使えます。

スマートフォンやタブレット、ChromebookではStudioを使えないため、家に対応するパソコンがあるか最初に確認します。

まだ制作を続けるか分からない段階なら、子ども専用の高価なパソコンを先に買う必要もありません。

家族のパソコンでStudioが動くなら、まずそこで試せます。

最初からプログラムを書かなくてもよい

「プログラミング教室を検討しているのだから、最初からコードを書かせないと」

と考える必要はありません。

Roblox Studioでは、プログラムを書かなくても3D空間を作れます。

床を置く。

足場を作る。

色を変える。

部品を大きくする。

障害物コースを作る。

これだけでも制作です。

Roblox公式の初心者向け教材でも、最初に3Dの障害物コースを作り、Studioの基本操作を覚えてからプログラミングへ進みます。

家で試すときも、この順番で十分です。

まず、

「自分で作った場所を、自分のキャラクターで歩く」

ところまでやってみます。

そこで本人が、

「もっと作りたい」

となるかを見ます。

無料の公式教材を一つだけやってみる

Roblox公式には、自分一人でも進められる初心者向け教材があります。

中には1時間以内を目安に作れるものもあります。

最初から何週間も勉強する必要はありません。

一つだけ試します。

ここで見るのは、教材を最後まで終えられたかではありません。

子どもが、

指示されたものだけを作って終わるのか。

色や形を自分で変え始めるのか。

別の仕掛けを追加したがるのか。

一度閉じても翌日にまた開くのか。

を見るほうが重要です。

親に言われなくても自分でStudioへ戻るなら、制作そのものに興味があります。

親が全部教えられなくても問題ない

保護者がプログラミングを知らないと、

「私が教えられないから教室が必要」

と思うかもしれません。

しかし、最初から親がLuauというプログラミング言語を教える必要はありません。

家での最初の役割は、

Studioをインストールする。

ログインを手伝う。

マウスやキーボード操作で困ったところを少し助ける。

公式教材を開く。

程度でも十分です。

プログラムそのものは、教材を見ながら本人に進めさせます。

むしろ親が全部調べて答えを渡してしまうと、「自分で原因を探す」経験が減ります。

「できない」と言われたとき、すぐ直さない

これは家で試すときにかなり重要です。

たとえば子どもが、

「動かない」

と言ってきたとします。

親が検索して正しいコードを見つけ、そのまま直してしまえば、作品は完成します。

しかし、本人が何につまずいたのか分かりません。

まず、

「どこまでは動いてた?」

「さっき何を変えた?」

「教材と違うところはある?」

と聞いてみます。

Roblox公式の教育教材でも、先生がすぐ問題を解いてしまうのではなく、質問をして本人に原因を考えさせる方法を勧めています。

教室が必要か判断するためにも、

一人でどのくらい原因を探せるか

を見る必要があります。

誤字で止まるのは珍しくない

Roblox Studioでは「Luau(ルアウ)」という文字入力型のプログラミング言語を使います。

Scratchのように命令ブロックを組み合わせる方式ではありません。

そのため、

アルファベットを一文字間違えた。

大文字と小文字が違った。

記号を入れ忘れた。

といった理由でもプログラムが動かないことがあります。

Roblox公式の初心者向け授業でも、子どもによくある間違いとして、大文字・小文字や入力ミスが挙げられています。

最初の数回それで止まるだけなら、

「一人では無理だから教室」

と決める必要はありません。

教材と比べて間違いを探す経験そのものがプログラミングの一部です。

家で続けられる子は「次にやること」を自分で探し始める

しばらく家で制作していると、独学で進められる子には変化が出てきます。

たとえば、

「今度はドアを開くようにしたい」

「点数を付けたい」

「セーブできるようにしたい」

と言い始めます。

そして自分で教材を探す。

動画を見る。

公式資料を読む。

試す。

うまくいかなければ別の方法を探す。

という行動が続きます。

この状態なら、必ず教室へ行く必要はありません。

Roblox公式には、初心者向けだけでなく、プログラミング、ゲーム制作、アニメーションなど複数の教材があります。

本人が自分で学習を回せているなら、それ自体が一つの学び方です。

教室を考えたいのは「やりたいのに進めない」状態

教室の意味が大きくなるのは、

「家ではやらなくなったから」

とは限りません。

本人がまだ、

「このゲームを作りたい」

と言っている。

何度もStudioを開く。

調べてもいる。

それでも同じところから先へ進めない。

という状態です。

たとえば、

コードを貼れば動くが意味が分からない。

少し変更すると全部壊れる。

エラーを読んでも、どこを見ればいいか分からない。

作りたいものが複雑になり、何から作ればいいか分からない。

というケースです。

これは制作意欲がなくなったのではありません。

作りたいものが、現在の知識より先へ進んでいる状態です。

こうなったら、詳しい先生へ質問できる環境を検討する価値があります。

「パソコン操作で止まっている」と「プログラミングで止まっている」は違う

一人で進めない原因も分けます。

ダブルクリックが分からない。

ファイル操作が難しい。

キーボード入力に時間がかかる。

画面の切り替え方が分からない。

なら、まだパソコン操作そのものに慣れていない状態です。

一方、

Studio操作はできる。

何を作りたいかも決まっている。

でもプログラムをどう組み立てればよいか分からない。

なら、プログラミングの支援が必要になっています。

教室へ通うにしても、この違いを分かっていると選びやすくなります。

低年齢でパソコン操作から教えてほしいのか。

文字のプログラミングを教えてほしいのか。

オリジナルゲームの設計まで手伝ってほしいのか。

必要なサポートが違うからです。

「Roblox教室」でも授業内容は同じではない

ここは申し込み前に確認したいところです。

Roblox公式のStudioでは、Scratchのようにブロックを組み合わせてプログラミングする機能は提供されていません。

基本はLuauという言語を文字で入力します。

ただし民間の教室には、低学年向けに独自のブロック式教材を用意し、その後で文字のプログラミングへ進むところがあります。

一方、最初からRoblox StudioでLuauを書く教室もあります。

どちらがよいかは、その子によります。

まだタイピングが難しいなら、ブロック式から始める意味があります。

Scratchなどを経験していて文字入力へ進みたいなら、Luauを直接使うほうが目的に合うかもしれません。

「Roblox教室」という名前だけで決めず、

授業で実際に何を使うのか

を確認します。

体験授業では「先生がどれだけ教えるか」も見る

体験授業では、

作品が完成した。

子どもが楽しそうだった。

だけで決めないほうがよいでしょう。

先生がどのように助けたかを見ます。

子どもがエラーを出したとき、

先生がすぐキーボードを代わって直す。

答えのコードを渡す。

だけなら、家では再現できないかもしれません。

反対に、

「どこがおかしいと思う?」

「この行と教材を比べてみよう」

「さっき変更したところはどこ?」

と本人に考えさせているなら、問題を解く練習にもなります。

Roblox公式の教育教材でも、先生には答えを直接与えるより、質問を使って本人にトラブルを解決させる方法が勧められています。

教室を選ぶなら、この教え方は一つの確認ポイントになります。

カリキュラムどおり進むことだけが目的になっていないか

教室には決まった教材があります。

基礎。

中級。

上級。

と進むこともあります。

しかし、進級そのものが目的になると、

「言われたコードを入力して終わり」

になりかねません。

本人が、

自分のゲームへ機能を追加する。

教材の作品を変更する。

別のアイデアを試す。

という時間があるか確認します。

Robloxを選ぶ大きな魅力は、自分でゲームを作れることです。

教材を全部終えるより、自分で考えたものを動かす経験のほうが重要な場合があります。

家では進むけれど、友達と学びたい子もいる

技術的に一人で進められても、教室が無意味というわけではありません。

自分の作品を誰かに見せたい。

同年代の子の作品を見たい。

一緒にゲームを作りたい。

先生から作品について意見をもらいたい。

という子もいます。

Roblox公式の教育教材でも、他の人にゲームを遊んでもらい、意見をもらって改良する活動が取り入れられています。

この場合の教室の価値は、

「一人ではコードが書けないから」

ではなく、

他の人と制作する環境が欲しいから

になります。

理由が違えば、選ぶ教室も変わります。

家でまったくStudioを開かないなら、教室へ入れる前に理由を見る

一度Studioを触ったものの、その後まったく開かないこともあります。

このとき、

「一人だから続かない。教室へ入れよう」

とすぐ決めないほうがよいでしょう。

そもそもゲームを作ることには興味がなかった可能性があります。

Robloxを遊ぶことは好き。

でも建物を置いたり、コードを書いたりするのは面倒。

という子もいます。

教室へ通えば一時的には作るかもしれませんが、本人が制作自体を面白いと思っていなければ続かない可能性があります。

まず、

「何がつまらなかった?」

「作りたいものはある?」

と確認します。

「作りたいけどやり方が分からない」なら教室を検討できます。

「作るより遊びたい」なら、今は通わせないという判断もできます。

教室は「興味を作る場所」より「興味を先へ進める場所」と考える

もちろん体験授業をきっかけに制作へ興味を持つ子もいます。

ただ、長く通うか判断するときには、

「親がプログラミングをやらせたい」

だけではなく、本人の制作意欲も見ます。

家で一度Studioを試しておけば、

作ること自体が好きなのか。

どこで止まるのか。

先生が必要なのか。

が見えます。

その状態で教室を探せば、

「Robloxが学べる教室」

ではなく、

「今この子が困っているところを助けてくれる教室」

を選べます。

通わせる前に家で確認したい境界

家で公式教材を一つ試します。

そこで本人が自分から続きを作り、分からないところを調べ、少しずつ作品を変えているなら、しばらく家で続けられます。

制作したい気持ちは強いのに、

同じコードの壁で何度も止まる。

エラーの意味が分からず先へ進めない。

作りたいゲームを小さな作業へ分けられない。

という状態なら、教室を試す意味があります。

そして、Studioそのものをもう開きたがらないなら、教室へ入れる前に「制作をしたいのか」をもう一度見ます。

つまり判断は、

一人でできるか・できないか

だけではありません。

一人で進める。
作りたいのに進めない。
そもそも作りたくない。

この3つを分けると、教室が必要かどうかがかなり分かりやすくなります。

Robloxのプログラミング教室は「必要になってから」でも遅くない

Roblox Studioは無料で、公式教材も無料です。

そのため、教室へ申し込んでから初めて、

「うちの子はゲーム制作に興味がなかった」

と知る必要はありません。

まず家で一つ作ってみます。

そこで、

自分から改良する。

動かなければ原因を探す。

次に作りたいものが出てくる。

ところまで進めるなら、独学を続けられます。

そして、

本人には作りたいものがあるのに、知識不足によって制作が止まり始めたとき。

そこが、プログラミング教室を検討する一番分かりやすいタイミングです。

教室はRoblox制作の入口として必須なのではなく、一人では越えにくくなった壁を越えるための選択肢として考えると判断しやすくなります。

出典

Roblox|Education content
個人でも自習できる無料のRoblox教育教材についての公式資料

Roblox|Build It, Play It challenges
1時間未満で取り組める初心者向け自習型Studio教材についての公式資料

Roblox|Intro to coding and game design
3D制作、プログラミング、テスト、修正、教師による支援方法についての公式資料

Roblox|Frequently asked questions
Studioの推奨年齢、対応端末、料金、Luau、ドラッグ・アンド・ドロップ方式との違いについての公式資料

Roblox|Roblox Studio setup
Studioが無料でWindows・Macに対応すること、動作環境についての公式資料

Tech Kids School|「マインクラフト」「ロブロックス」を用いたプログラミング短期体験コース
Roblox Studioを利用する子ども向け教室の実例確認

デジタネ|ロブロックスコース
独自のブロック式教材と文字入力型プログラミングを段階的に使う教室の実例確認

ITeens Lab|Roblox
Roblox Studioを利用したオンライン教室の実例確認