ロブロックスで子どもがDevEx条件を満たした|親が最初に確認すること

子どもがロブロックス(Roblox)でゲームを作り、

「ロバックスを現金にできるところまで稼いだ」

と言ってきたら、まず制度の意味から確認します。

Robloxには、ゲームやアイテムを作って正当に得たロバックスを、条件を満たした後に現実のお金へ換える公式制度があります。

正式名称はDeveloper Exchange(デベロッパー・エクスチェンジ)で、略して「DevEx」と呼ばれます。

つまりDevExとは、親が買ってあげたロバックスを払い戻す制度ではありません。

子ども自身がゲーム制作やアイテム販売などで得たロバックスのうち、Robloxが「獲得済みロバックス(Earned Robux)」と認めたものを現金化する制度です。

2026年現在、最低条件の一つは30,000以上の獲得済みロバックスです。

ただし、3万に達したからといって、すぐ申請すればよいわけではありません。

親が最初に確認したいのは、

「いくらになるのか」

より、

「何を作って得たロバックスなのか」

「本当に子どもの収益なのか」

「誰の名前で申請するのか」

「現金になった後をどう管理するのか」

です。

最初に普通のロバックス残高と「獲得済み」を分ける

子どもが、

「3万ロバックスある」

と言った場合、通常の残高だけを見て判断しません。

Robloxの残高には、さまざまなロバックスが混ざります。

親が購入したもの。

ギフトカードから入れたもの。

月額サービスでもらったもの。

限定アイテムを売って増えたもの。

友達から直接送ってもらったもの。

ゲーム制作で得たもの。

どれもゲーム内ではロバックスとして使えます。

しかし、現金化できる対象は同じではありません。

DevExで必要なのは、Robloxが「獲得済みロバックス」と認めるものです。

まずCreator Hubの現金化画面で、獲得済みロバックスが30,000以上あるか確認します。

「獲得済み」とは、自分で価値を作って得たロバックス

獲得済みロバックスには、たとえば自分のゲームで販売した商品からの収益があります。

ゲーム内で使える商品。

特別な機能を使えるパス。

有料のプライベートサーバー。

自分で作ったアバターアイテム。

クリエーターストアで販売したモデルやプラグイン。

Creator RewardsというRobloxからのクリエーター向け報酬。

こうした制作活動から正当に得たロバックスが対象になります。

反対に、

親が買った。

ギフトカードで受け取った。

月額特典でもらった。

他人のアイテムを転売した。

友達から直接送ってもらった。

というロバックスは、普通の残高には入ってもDevEx用の獲得済みロバックスにはなりません。

親が見るべきなのは、

「3万あるか」

だけではなく、

「その3万は何を作って得たものか」

です。

子どもに「何を売って稼いだの?」と聞く

獲得済みロバックスの数字を確認したら、次は収益源を確認します。

難しい監査をする必要はありません。

「どのゲーム?」

「何が売れたの?」

と聞けば十分です。

たとえば、

「このゲームの100ロバックスのパスが売れた」

「このゲーム内商品が何回も買われた」

「作ったアイテムが売れた」

と説明できれば、何から収益が発生したのか見えてきます。

反対に、

「よく分からないけど増えた」

という場合は、取引履歴やCreator Hubを一緒に確認します。

RobloxはDevEx申請時に、そのロバックスが本当に現金化対象かを確認します。

画面上に「獲得済み」と表示されていても、最終的な支払いが保証されているわけではありません。

友達と作ったゲームなら「誰の取り分か」を先に確認する

子ども一人で作ったゲームなら比較的分かりやすいですが、友達との共同制作では別の問題があります。

たとえば、

Aがマップを作った。

Bがプログラムを書いた。

グループへ売上が入った。

そこから子どもへロバックスが支払われた。

という場合です。

そのロバックスが正当なゲーム収益なら、現金化対象になる可能性があります。

しかし、

「子どもが受け取ったから全部子どものもの」

とまでは限りません。

友達同士で、

「売上は半分ずつ」

「プログラム担当は30%」

などの約束をしている可能性があります。

現金へ換えてしまう前に、

誰がゲームを所有しているか。

収益をどう分ける約束だったか。

今回受け取ったロバックスは本人の取り分なのか。

を確認します。

Robloxが現金化を認めたことと、友達同士の分配が正しいことは別の問題です。

次に「13歳以上」を確認する

DevExは13歳以上が対象です。

13歳未満の子どもが30,000以上の獲得済みロバックスを持っていても、その時点では現金化申請できません。

反対に13歳になれば、自動的に現金化できるわけでもありません。

2026年現在は、

13歳以上。

30,000以上の獲得済みロバックス。

認証済みメールアドレス。

必要な税務情報。

Robloxの利用規約・コミュニティ基準を守っていること。

などの条件があります。

「3万達成」は条件の一つです。

DevExの申請には子ども本人の本名を使う

未成年者の申請で特に注意したいところです。

「子どもだから親の名前で申請したほうがよい」

と思うかもしれません。

しかし、RobloxはDevExの申請フォームについて、申請者本人の法律上の正式な名前を使うよう案内しています。

親。

兄弟。

友達。

ニックネーム。

など、本人以外の名前を入れると、審査が遅れたり参加資格に問題が出たりする可能性があります。

したがって、

「未成年だから申請者を親へ変更する」

と自己判断しません。

まず子ども本人の正しい法的氏名で申請します。

その後、支払い方法や税務情報について何を求められるかは、表示された案内に従います。

名義について分からないところがあるなら、入力してから直すより、先にRobloxサポートへ確認するほうが安全です。

表示名と本名は別

Robloxでは普段、

ユーザーネーム。

表示名。

などを使います。

しかし、現金化の手続きでは現実世界の本人情報が必要になります。

ゲーム内で使っている名前をそのまま申請フォームへ入れるわけではありません。

親子で、

正式な氏名。

生年月日。

登録メールアドレス。

住所。

などが正しい状態になっているか確認します。

特に初回申請では、後から名義が合わずに手続きが止まるより、先に整理しておいたほうが分かりやすくなります。

現金化すると、初めて「現実の収入」になる

ロバックスのままならRobloxの中で使う仮想通貨です。

DevExで換金すると、現実のお金を受け取ることになります。

ここからはゲーム内だけの話ではありません。

日本では、受け取ったお金について税務上の扱いを考える必要があります。

ただし、

「子どもだから税金は絶対にかからない」

とも、

「○円を超えたら必ず税金がかかる」

とも単純には言えません。

年間の所得額。

収入を得た方法。

制作のために必要だった費用。

子どもの年齢。

ほかの所得。

親の扶養関係。

などによって変わります。

また、アルバイトの給料と、ゲーム制作から得る収入を同じ扱いとして考えられるとは限りません。

金額が大きくなった段階では、税務署や税理士へ確認できるよう記録を残しておきます。

扶養についても「収入額」だけでは決めない

子どもが収入を得ると、

「親の扶養から外れるのでは?」

と気になるかもしれません。

所得税の扶養控除には所得条件があります。

ただし、年齢によって扶養控除自体の対象になるかも変わります。

さらに健康保険などの扶養とは判定方法が同じとは限りません。

そのため、

「Robloxで○万円稼いだら自動的に扶養から外れる」

と一つの数字だけで判断しないほうがよいでしょう。

DevEx収入が継続して増えるようになったら、その家庭の状況に合わせて確認します。

2026年11月からDevExの税務手続きが変わる

2026年9月現在、DevExは税務手続きの変更時期にあります。

Robloxは2026年11月1日から、DevExによる支払いを米国税務上「ロイヤルティ」として扱う予定です。

ロイヤルティとは、ゲームやコンテンツなど知的財産の利用に対して支払われる報酬という意味です。

11月以降は税務情報をCreator Hub内のTaxesページで管理し、支払い処理そのものは引き続きTipaltiという外部の支払いサービスが行います。

日本など米国外のクリエーターは、米国居住者ではないことなどを申告するW-8という税務書類が関係します。

2026年11月1日以降に支払われる場合は、提出している税務情報によって米国側の源泉徴収が発生する可能性があります。

古いDevEx解説だけを見ず、実際の申請時にCreator Hubに表示される現在の案内を確認します。

米国の税務と日本の税務は別に考える

W-8を提出したら日本の税金まで終わる、という意味ではありません。

これは米国側の税務手続きです。

日本に住む子どもがDevExで収入を得た場合、日本側でどのように申告するかは別に確認する必要があります。

Roblox自身も個別の税務相談には回答しないと案内しています。

本格的に収益が増えてきた段階では、日本側については税務署や税理士へ確認します。

初めて換金する前に記録を残す

最初のDevExから記録しておくと、後で非常に楽です。

たとえば、

何月何日に申請したか。

何ロバックスを現金化したか。

そのロバックスはどのゲームから得たのか。

米ドルでいくらになったか。

実際に日本円でいくら入金されたか。

手数料はいくらだったか。

という内容です。

ゲームが大きくなってから過去の収益を調べ直すより、最初から残しておくほうが簡単です。

子ども自身に記録させてもよいでしょう。

「ゲームで稼ぐ」とは、残高の数字が増えるだけではなく、現実のお金を管理することまで含むと分かります。

30,000獲得済みロバックスはいくらになる?

2026年9月現在の標準レートは、

1獲得済みRobux=0.0038米ドル

です。

そのため、

30,000獲得済みRobuxなら114米ドル

が標準レートでの換算額です。

ただし、114米ドルがそのまま同じ価値の日本円として銀行へ入るとは限りません。

為替レート。

支払い方法。

手数料。

米国側の税務上の源泉徴収。

などによって実際の受取額が変わる場合があります。

「3万ロバックス=日本円で必ず○円」と固定しないほうが正確です。

申請するロバックスを全部換える必要はない

子どもがゲーム制作を続けるなら、持っているロバックス全部を現金にする必要はありません。

ゲームを運営していると、

広告。

制作素材。

グループへの支払い。

新しいゲーム制作。

などでロバックスを使うことがあります。

そのため、

「現金化できるから全部換える」

ではなく、

ゲーム制作に残す分。

現金化する分。

を親子で考えることもできます。

事業のように運営する段階になれば、「売上を全部使う・全部引き出す」以外の考え方を知る機会にもなります。

現金化申請を出すと、審査中はいったんロバックスが引かれる

現金化申請(Cash Out)をすると、指定した獲得済みロバックスはアカウントから引かれ、Robloxの審査に入ります。

拒否された場合はロバックスが戻ります。

そのため、

「とりあえず押してみる」

という操作ではありません。

親子で金額や必要情報を確認してから申請します。

初回承認後はメールを見落とさない

初めてDevExを利用し、Robloxの審査を通過すると、支払い手続きを行うための案内メールが届きます。

現在の公式案内では、初回登録の案内を受け取ってから1週間以内に、支払い方法や税務フォームなどを登録する必要があります。

期限内に完了しなければ申請が拒否され、ロバックスが戻ります。

子どもだけがメールを見ていると、

「よく分からない英語のメールだから放置した」

となる可能性があります。

初めて現金化するときは、親も重要メールを確認できる状態にしておいたほうがよいでしょう。

ロバックスが現金になるならアカウント安全も確認する

DevEx条件を満たすほど収益が出ているアカウントは、単なる遊び用アカウントとは意味が変わります。

パスワードを友達へ教えていないか。

同じパスワードを他サービスでも使っていないか。

二段階認証を設定しているか。

登録メールアドレスを管理できているか。

知らない端末がログインしていないか。

も確認します。

友達とゲームを一緒に作る場合も、アカウントのパスワードを共有する必要はありません。

共同制作の権限を使い、それぞれ自分のアカウントで作業します。

条件達成は「現金化ボタンを押す日」ではない

子どもが30,000以上の獲得済みロバックスまで到達したら、ゲーム制作としてかなり大きな出来事です。

しかし、親が最初に見るのは、

「いくらになる?」

だけではありません。

何を作って稼いだのか。

本当に獲得済みロバックスなのか。

友達との取り分は整理されているか。

子ども本人の正しい名前で申請できるか。

税務・支払い情報を準備できるか。

収入の記録を残せるか。

アカウントを安全に管理できているか。

を確認します。

DevExとは、ゲーム内のお金だったロバックスを現実のお金へ変える制度です。

だからこそ、**条件を満たした瞬間は「すぐ現金化する日」ではなく、「子どものゲーム制作を現実の収入として扱い始める準備をする日」**と考えると分かりやすくなります。

出典

Roblox|Roblox Developer Exchange Program

Roblox|開発者エクスチェンジ(DevEx)の概要、提出方法、要件

Roblox|開発者エクスチェンジプログラム利用規約

Roblox|DevEx tax information(2026年11月1日からの税務手続き変更に関する公式資料)

国税庁|扶養控除