子どもから、
「ゲームで知り合った人にPayPayで送ってと言われた」
「PayPayで払ったらアイテムをくれるらしい」
と言われたら、そのまま送金しないほうがよいでしょう。
判断するポイントは、PayPayという決済方法そのものではありません。
PayPayを送る代わりに、
ロバックス。
ゲーム内アイテム。
アカウント。
ゲーム内の機能や特典。
など、ロブロックス(Roblox)上のものを受け取る約束になっているかを確認します。
こうした取引なら、Robloxが認めていないゲーム外取引に当たります。
さらにPayPay側も、商品代金を個人間の「送る・受け取る」で送金することや、SNSだけでつながっている相手との取引に注意するよう案内しています。
「先にPayPayを送って。あとでアイテムを渡す」と言われたら、送らないと考えてよいケースです。
- 「何に対してPayPayを払うのか」を最初に聞く
- 「先にアイテムを渡すから」でも大丈夫にはならない
- 安くロバックスを売ると言われても買わない
- ゲーム内アイテムをPayPayで売る側にもならない
- 「PayPayで寄付して」なら?
- PayPay IDや電話番号を聞かれたときも止める
- Robloxに外部販売の仕組みがあるからPayPayもよい、ではない
- PayPay側から見ても、知らない相手への商品代金送金は避ける
- PayPayの本人確認済みマークがあっても安全とは限らない
- 子ども自身のPayPayでも勝手に取引してよいわけではない
- まだ相手が受け取っていないならPayPayをキャンセルする
- すでに受け取られたPayPayは自分では取り消せない
- 詐欺だと思ったらRobloxとPayPayの両方で記録を残す
- 「PayPayだから危険」ではなく「Robloxと交換するPayPay」が境界
- 出典
「何に対してPayPayを払うのか」を最初に聞く
子どもが「PayPayが必要と言われた」と話してきても、それだけでは状況が分かりません。
最初に確認したいのは、
「何をもらう代わりにPayPayを送るの?」
という点です。
たとえば、
「PayPayを送ったらロバックスをくれる」
「ゲーム内のレアアイテムを売ってくれる」
「ペットをPayPayで買える」
「強いアカウントをPayPayで譲ってくれる」
といった話なら、現実のお金とRoblox上の価値を交換する取引です。
Robloxは、第三者のサービスを使ってロバックスを購入・販売・交換・譲渡することを禁止しています。
ゲームやマーケットプレイスの仮想コンテンツ、アカウントへのアクセス権について、Robloxの外で二次取引することも認めていません。
PayPayなら安全、銀行振込なら危険、という違いではありません。
ゲーム外のお金を使ってRoblox上のものを売買する仕組み自体が問題になります。
「先にアイテムを渡すから」でも大丈夫にはならない
詐欺を警戒すると、
「相手が先にアイテムをくれるなら安全なのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、取引の順番とRobloxのルールは別です。
PayPayを先に送る。
アイテムを先にもらう。
半分だけ先に払う。
仲介人を入れる。
どの方法でも、現実のお金とRoblox上の仮想コンテンツをゲーム外で交換する約束なら、公式取引にはなりません。
「詐欺に遭わない方法」を探すのではなく、その取引自体をしないと判断するほうが分かりやすいでしょう。
安くロバックスを売ると言われても買わない
「公式より安くロバックスを売る」
「PayPayで1000円送れば○○ロバックスを渡す」
といった誘いも同じです。
Robloxは、第三者サービスによるロバックスの購入・販売・交換・譲渡を禁止しています。
そのため、
本当にロバックスが届くか。
相手に実績があるか。
口コミが多いか。
先払いか後払いか。
を調べて安全な業者を探す問題ではありません。
公式に認められた方法かどうかで判断します。
また、Robloxは公式機能外で行われた取引について、相手が約束を破っても取引を強制できず、失ったロバックスやアイテムを戻せないと案内しています。
ゲーム内アイテムをPayPayで売る側にもならない
子どもが買う側とは限りません。
「そのアイテムをPayPayで1000円で売って」
と言われる場合もあります。
お金を受け取る側なら損をしないように見えますが、これもゲーム内の仮想コンテンツを外部で現金化する取引です。
Robloxの外部二次市場取引に関するルールは、買う側だけを対象にしたものではありません。
「先にPayPayを受け取ってからアイテムを渡せば安全」という問題でもありません。
取引そのものを断ります。
「PayPayで寄付して」なら?
何かを渡す約束がなく、
「応援しているからPayPayを送って」
「ゲームを作っているから寄付して」
と言われるケースは、アイテム売買とは少し違います。
ただし、子どもがRobloxで知り合った相手へ、Robloxの外に移動して個人間送金することを勧める理由にはなりません。
Robloxには、ゲームへの感謝を示す目的で、何も受け取らないことを明確にしたうえでロバックスを送る「チップ」のような仕組みをゲーム内に設ける余地があります。
一方、外部サービスへ誘導する行為には別の制限があります。
「アイテムとの交換ではないからPayPayなら大丈夫」と判断せず、Roblox内で知らない相手から外部送金を求められた段階で断るほうが安全です。
PayPay IDや電話番号を聞かれたときも止める
送金するために、
「PayPay IDを教えて」
「電話番号を教えて」
「QRコードを送って」
「Discordに来て」
などと言われることがあります。
ここからは、お金だけでなく個人情報の問題も加わります。
Robloxでは、年齢に応じて電話番号や金融情報などの個人情報を共有・要求することが禁止される場合があります。
また、Robloxから外部サービスへ利用者を誘導することにも制限があります。
特に子どものアカウントなら、ゲーム内で知り合っただけの相手へ連絡先や決済情報を渡して、そのまま外部で話を続けさせないほうがよいでしょう。
Robloxに外部販売の仕組みがあるからPayPayもよい、ではない
ここは少し紛らわしいところです。
Robloxにも、ゲーム外で実物商品を販売できる公式のコマース制度があります。
対象となった開発者が認可されたオンラインショップを利用し、Robloxとの仕組みの中で商品を販売するケースです。
一部では、実物商品の購入とゲーム内のデジタル特典を組み合わせる仕組みもあります。
そのため「Robloxでは外部の支払いが一切存在しない」という説明は正確ではありません。
ただし、これはRobloxが認めた開発者・仕組みを使う公式の販売です。
ゲーム内で知り合った個人から、
「自分のPayPayへ送って」
と言われる取引とは別です。
相手が「ゲームの開発者だから大丈夫」と言っていても、それだけでは公式取引になりません。
PayPay側から見ても、知らない相手への商品代金送金は避ける
今回の判断はRobloxのルールだけではありません。
PayPayも「送る・受け取る」機能を利用した詐欺について注意喚起しています。
たとえば、商品を譲ると言ってPayPay残高を送らせ、その後連絡が取れなくなるようなケースです。
PayPayは、商品代金の支払いに「送る・受け取る」を使わないこと、SNS上でしかつながっていない相手との取引を避けることを案内しています。
Robloxで知り合っただけの相手に、
「PayPayで送ってくれたらアイテムを渡す」
と言われる状況は、この注意点とも重なります。
PayPayの本人確認済みマークがあっても安全とは限らない
PayPayでは、本人確認を済ませている利用者が分かる表示があります。
しかし、本人確認済みであることと、今回の取引が安全であることは別です。
相手の名前が表示されている。
本人確認済みになっている。
以前にも取引したことがある。
Robloxで長く友達になっている。
こうした事情だけで、外部取引を公式取引に変えることはできません。
Roblox上のものとPayPayを交換する約束なら、相手の信用度を調べる段階ではなく、取引しないと判断します。
子ども自身のPayPayでも勝手に取引してよいわけではない
子ども自身がPayPayを使っている家庭もあります。
2026年9月現在のPayPay残高利用規約では、未成年者がPayPay残高を利用する場合、法定代理人の同意を得て利用することになっています。
そのため、
「自分のお小遣いだから」
「自分のPayPayだから」
という理由だけで、子どもがオンラインゲームで知り合った相手と自由に送金してよいということにはなりません。
RobloxでPayPayを求められたこと自体を、まず保護者に見せるよう決めておくとよいでしょう。
まだ相手が受け取っていないならPayPayをキャンセルする
すでに送ってしまった場合は、送金状態を確認します。
PayPayでは、相手がまだ残高を受け取っていない段階なら、送金をキャンセルできる場合があります。
履歴から対象の送金を開き、「受け取り依頼をキャンセルする」が表示されているか確認します。
時間を置いて相手の返事を待つより、怪しいと気付いた時点で確認してください。
すでに受け取られたPayPayは自分では取り消せない
相手がすでに受け取りを完了している場合は状況が変わります。
PayPayでは、受け取り完了後の個人間送金を送信者側からキャンセルできません。
さらに、自分で「送る・受け取る」機能を使って送った取引は、PayPayの補償制度の対象外と案内されています。
「詐欺だったと言えばPayPayが自動的に返してくれる」とは考えないほうがよいでしょう。
相手とのチャットを削除せず、
Robloxのユーザーネーム。
どのゲームで知り合ったか。
何を渡すと言われたか。
PayPayの送金額。
送金日時。
送金先。
Roblox内外のメッセージ。
が分かる状態を残します。
詐欺だと思ったらRobloxとPayPayの両方で記録を残す
Robloxでは、取引を持ちかけたユーザーを「不正利用の報告」から通報できます。
チャットから通報する場合は、その会話自体を対象に報告できます。
保護者アカウントを子どものアカウントへ連携している場合は、保護者側から子どものコミュニケーションを確認し、ユーザーをブロック・報告する方法もあります。
PayPayにも、詐欺の疑いがある「送る・受け取る」取引を報告する機能があります。
現在の案内では、過去90日以内の対象取引をアプリから報告できます。
ただし、報告することと返金されることは同じではありません。
金額が大きい、相手と連絡が取れない、明らかな詐欺だったなど、自分たちだけで解決できない場合は、消費生活センターへの相談も検討します。
全国共通の消費者ホットラインは「188」です。
「PayPayだから危険」ではなく「Robloxと交換するPayPay」が境界
PayPayは、友人や家族などとの間で残高を送ったり受け取ったりできる正規のサービスです。
そのため、
「RobloxでPayPayという言葉が出たら全部詐欺」
と決めるのも正確ではありません。
見るべきなのは、PayPayで何を買おうとしているのかです。
現実の友人との食事代の精算など、Robloxの仮想コンテンツと無関係な送金なら、少なくともRobloxの外部アイテム取引とは別の話です。
一方、
PayPayとロバックスを交換する。
PayPayとゲーム内アイテムを交換する。
PayPayとアカウントを交換する。
PayPayを送ればゲーム内特典を渡す。
という約束なら、Roblox外で現実のお金とゲーム内の価値を結び付けています。
この場合は、
「相手を信用できるか」
「どちらが先に渡すか」
を考える前に、取引を止めます。
子どもから「PayPayを送ってと言われた」と聞いたら、まず聞くのは一つです。
「そのお金を送ったら、代わりに何をもらう約束なの?」
その答えがRoblox上のアイテム、ロバックス、アカウント、機能などなら、ゲーム外でお金をやり取りしない。
これを家庭内の基準にすると判断しやすくなります。
出典
Roblox|Community Standards(第三者サービスを利用したロバックス取引、プラットフォーム外取引、外部誘導等に関する公式基準)
Roblox|Community Standards
Roblox|How to avoid trading scams(公式機能外の取引と詐欺についての公式資料)
Roblox|How to avoid trading scams
Roblox|Trading on Roblox(現実のお金やRoblox外の取引を避けるよう案内する公式資料)
Roblox|Trading on Roblox
Roblox|My account was hacked – What do I do?(公式外の取引の保護・復旧に関する公式資料)
Roblox|My account was hacked – What do I do?
Roblox|Reporting and blocking(ユーザーの通報・ブロック方法に関する公式資料)
Roblox|Reporting and blocking
PayPay|PayPayアカウントの不正利用や詐欺にご注意ください(個人間送金を使った商品売買・SNS詐欺に関する2026年8月の注意喚起)
PayPay|PayPayアカウントの不正利用や詐欺にご注意ください
PayPay|不正利用・詐欺対策について(見知らぬ相手への送金と補償制度についての公式資料)
PayPay|不正利用・詐欺対策について
PayPay|PayPay残高を送ったがキャンセルしたい
PayPay|PayPay残高を送ったがキャンセルしたい
PayPay|PayPay残高利用規約
PayPay|PayPay残高利用規約
消費者庁|オンラインゲームトラブル
消費者庁|オンラインゲームトラブル

