「子どもがロブロックスの話ばかりしているけれど、何がそんなに面白いの?」
親からすると、ロブロックスは少し分かりにくいゲームです。それも当然で、ロブロックスは一つのゲームではありません。
世界中の利用者や制作会社が作った多数のゲームが集まっていて、その中から好きなものを選んで遊ぶ場所です。
しかも、遊ぶだけではありません。友達と集まったり、自分の分身となるキャラクターを着せ替えたり、自分でゲームを作ったりすることもできます。
そのため、同じ「ロブロックスに夢中」でも、子どもによって夢中になっているものは違います。
親が最初に知っておきたいのは、「ロブロックスは何が面白いゲームなのか」ではなく、**「うちの子は、ロブロックスの中で何を楽しんでいるのか」**という点です。
ロブロックスとは?一つのゲームではなく「遊ぶ場所」
ロブロックスを理解するとき、一般的な家庭用ゲームのように「どんな内容のゲームなのか」を探そうとすると分かりにくくなります。
ロブロックスという大きな入口があり、その中に、障害物を越えて進むゲーム、育成ゲーム、鬼ごっこ、店を経営するゲーム、街で生活するゲーム、怖い場所から脱出するゲームなど、さまざまな遊びがあります。
今日遊んでいるゲームと、来月夢中になっているゲームがまったく違うこともあります。
ロブロックスへの登録と基本的なプレイは無料です。一方、一部のゲーム内機能や、自分の分身となるキャラクターの服・装飾品などには、ロブロックス内で使う仮想通貨「ロバックス」が必要になる場合があります。
さらに、無料の制作ソフト「ロブロックス・スタジオ」を使えば、自分でゲームや仮想空間を作って公開することもできます。
つまりロブロックスには、「ゲームを遊ぶ」「友達と過ごす」「自分を表現する」「自分で作る」が同じ場所に入っています。
ここが、一つのゲームソフトとの大きな違いです。
子どもがロブロックスに夢中になる理由は一つではない
「ゲームが面白いから」で終わらせると、ロブロックスの特徴を見落とします。
子どもが何を目的にアプリを開いているかによって、夢中になる理由はかなり変わります。
一つのゲームで集める・育てる・上達するのが楽しい
まずは普通のゲームと同じように、中にある特定のゲームそのものに夢中になるケースです。
何かを集める、育てる、強くする、記録を伸ばす、難しい場所をクリアするといった目標があり、その続きが気になって何度も戻ります。
この場合、「ロブロックスが好き」というより、「ロブロックスの中にある○○というゲームが好き」と考えたほうが実態に近くなります。
子どもに「ロブロックスの何をやっているの?」と聞いて、毎回同じゲーム名が返ってくるなら、このタイプの可能性があります。
親が利用時間を決める場合も、「今すぐ終わり」より、「この対戦が終わったら」「ここまで育てたら」とゲーム内の区切りを先に確認したほうが話は合わせやすくなります。
ゲームより「友達と集まる場所」になっている
ロブロックスには、友達と同じゲームに入り、一緒に遊べるものが数多くあります。
そのため子どもによっては、ゲームの内容そのものより、「今日は誰が来ているか」「友達と一緒に何をするか」が重要になっています。
親からは一人で画面を見ているように見えても、本人にとっては放課後に友達と集まって遊んでいる感覚に近い場合があります。
「何がそんなに面白いの?」と聞いても説明がはっきりしないのに、「今日は誰と遊んでいたの?」と聞くと次々と話が出てくるなら、友達との時間が中心なのかもしれません。
この場合は、利用時間だけを見るのではなく、誰と遊んでいるのかも確認したほうが実態をつかみやすくなります。
一つに飽きても「次のゲーム」がすぐ見つかる
ロブロックスには膨大な数のゲームがあります。
一つのゲームに飽きたからといって、ロブロックスを終了するとは限りません。そのまま別のゲームを探して移動できます。
さらに、ロブロックスのホーム画面には利用者ごとに「おすすめ」のゲームが表示されます。
公式の制作者向け資料では、利用者が何日遊んだか、どれくらい遊んだか、友達と一緒に遊んだかといった情報も、おすすめ表示に使われる要素として説明されています。
そのため、「今やっているゲームをクリアしたら終わり」という家庭用ゲームの感覚が当てはまらない子もいます。
一つのゲームを深く遊ぶのではなく、次々とゲームを移動しているなら、「何のゲームに夢中なのか」ではなく、新しい遊びを探し続けること自体が楽しい可能性があります。
このタイプはゲーム内の区切りが作りにくいため、終わる時間を決めるなら時計を基準にしたほうが分かりやすくなります。
アバターやゲーム作りが「自分の表現」になっている
ロブロックスでは、自分の分身となるキャラクターの見た目を変えられます。
服やアクセサリーを選ぶこと自体が楽しい子もいれば、さらに進んで「自分でもゲームを作りたい」と興味を持つ子もいます。
この場合、画面を見ている時間をすべて「ゲームを遊んでいる時間」と考えると、実際にしていることとずれる場合があります。
キャラクターの見た目を考えているのか、遊んでいるのか、ゲームを制作しているのかで内容は違います。
「ずっとロブロックスをしている」だけでは、その中身までは判断できません。
「何時間やっているか」だけでは夢中の理由は分からない
親から最も見えやすいのは、利用時間です。
しかし、2時間ロブロックスを使っていたとしても、一つのゲームを2時間続けていたのか、友達と遊んでいたのか、10種類のゲームを次々試していたのか、自分で何かを作っていたのかでは意味が違います。
まず知りたいのは時間の長さより、中で何をしていたのかです。
難しいことを聞く必要はありません。
「今、何ていうゲームをやっているの?」
「誰かと一緒にやっているの?」
「そのゲームの何が一番面白いの?」
「今日は何をしたら一区切りなの?」
この程度でも、かなり見えてきます。
「レアなものを集めたい」と答えるならゲームの進行が中心、「○○君と遊んでいる」なら友達との時間が中心、「いろいろ探している」ならゲーム探し自体が中心、「自分でも作ってみたい」なら制作へ興味が広がっていると考えられます。
ロブロックスについて詳しくない親でも、ゲーム名を全部覚える必要はありません。
子どもが何を目的に開いているのかが分かれば十分です。
子どもが何をしているか分からないときは利用履歴も確認できる
子どもに聞いても、「ロブロックス」としか答えず、何をしているのか分からないこともあります。
その場合、保護者向けの管理機能も判断材料になります。
ロブロックスでは、親のアカウントと子どものアカウントを連携すると、利用時間を確認したり制限したりできる機能が用意されています。
現在は、直近1週間で長く遊んだ上位20個のゲームについて、ゲーム名、内容の年齢区分、遊んだ時間を確認できます。
「ロブロックスを3時間やっていた」という情報だけでなく、「実際にはどのゲームに時間を使っていたのか」まで見られるわけです。
いきなり監視のために使うよりも、まず子どもに「最近これをよくやっているんだね」と聞く材料として使うほうが、何に夢中なのかを把握しやすいでしょう。
夢中になる理由と「困っていること」は分けて考える
ロブロックスについて調べ始める親の中には、「長時間やめない」「課金したがる」「知らない人と遊んでいないか心配」など、すでに気になることがある人もいるでしょう。
ここで、二つの話を分けると整理しやすくなります。
一つは、なぜ子どもがロブロックスを楽しいと感じているのか。
もう一つは、家庭で何を管理する必要があるのかです。
たとえば友達と遊ぶのが目的なら、交流相手や終了時刻を確認することが重要になります。
次々と新しいゲームを探して止めどきがなくなっているなら、ゲームごとのクリアではなく利用時間そのものを決める方法が考えられます。
キャラクターの着せ替えが大きな楽しみになっているなら、時間だけでなくロバックスの購入ルールも関係してきます。
ゲーム制作に熱中しているなら、「遊んでいる時間」と「作っている時間」を一度分けて見てみる方法もあります。
同じルールをすべての子どもに当てはめるより、何に夢中なのかを先に知ったほうが、家庭で本当に確認したい問題を絞れます。
ロブロックスが分からない親は「何をしているか」から知ればいい
ロブロックスは、一つのゲームではありません。
たくさんのゲームがあり、友達と集まれ、キャラクターを着せ替え、自分でゲームを作ることまでできるオンラインの遊び場です。
そのため、子どもが夢中になる理由も一つではありません。
一つのゲームを極めたいのか。
友達と一緒にいたいのか。
次々と新しい遊びを探すことが楽しいのか。
自分のキャラクターや作品を作りたいのか。
まずそこを知ると、親から見えなかった「ロブロックスばかりやっている」の中身が見えてきます。
そのうえで、時間が問題なのか、課金なのか、遊んでいる内容なのか、人との交流なのかを確認していけば、必要な対応も変わります。
ロブロックスそのものを一括りにして判断するのではなく、最初に「今日はロブロックスで何をしていたの?」と聞くところから始めるとよいでしょう。
出典
Roblox|What is Roblox(ロブロックスとは)
Roblox Creator Hub|Discovery(ゲームのおすすめ表示の仕組み)
Roblox Support|Managing Screen Time(利用時間とよく遊ぶゲームの確認)
Roblox|New Tools for Parents to Personalize Their Child’s Experience on Roblox

