「ロブロックスばかりやっているから、もう禁止したい」
「でも友達もみんなやっている。やめさせたら仲間に入れなくならない?」
ロブロックスを禁止するか迷ったとき、親が気になるのが友達関係です。
結論からいうと、禁止したから必ず友達関係が悪くなるとは言えません。
一方で、ロブロックスがその子にとって学校の友達と放課後に集まる場所になっているなら、「一つのゲームをやめる」以上の影響が出ることはあります。
だから全面禁止する前に確認したいのは、
「ロブロックスの何が問題なのか」
と、
「ロブロックスで誰と何をしているのか」
です。
問題が特定のゲームや課金、チャット、遊ぶ時間だけなら、友達との遊びまで全部切らなくても対処できる場合があります。
- ロブロックスは「一人で遊ぶゲーム」とは限らない
- ただし「友達がやっている」は禁止できない理由にはならない
- 禁止したい理由が「時間」なら、友達まで切る必要はあるか
- 問題が「一つのゲーム」ならロブロックス全部を止めなくてもいい
- 問題が「特定の相手」なら、その相手を切る方法もある
- 「友達」と言われたら、現実でも知っている相手か確認する
- 学校の友達が中心なら「遊べなくなる」以外の影響も見る
- ロブロックスがなくても続く友達なのかを見る
- 友達との約束がある日に突然禁止しない
- ロブロックスを残すなら「友達と遊ぶ部分だけ」にする方法もある
- 「学校の友達だけなら安全」とも言い切れない
- オンラインだけの友達なら「禁止するとかわいそう」の前に安全を確認する
- 全面禁止を考えた方がよい場合もある
- 禁止したあとに「代わりの友達時間」が残るかも考える
- 「禁止する・しない」の前に、子どもの画面を一度見た方が早い
- 最初から細かすぎるルールを作らなくてもいい
- やめさせる前に確認するのは「友達」と「問題」を分けること
- 出典
ロブロックスは「一人で遊ぶゲーム」とは限らない
親から見ると、子どもが画面の前でゲームをしているだけに見えるかもしれません。
しかしロブロックスでは、学校の友達同士が同じゲームへ入り、一緒に遊ぶ使い方があります。
放課後に、
「今日は○時にロブロックスね」
と約束して集まる。
遊ぶゲームを相談する。
ゲームが終わったあとも話す。
こうした使われ方もあります。
2026年に行われた国内の保護者調査・インタビューでも、ロブロックスについて「友達との集合場所」「放課後の公園」のようになっている家庭の例が報告されています。
学校が変わって会いにくくなった友達と、ロブロックスで遊び続けているケースもありました。
そのため、その子にとってのロブロックスが何なのかを知らずに禁止すると、親は「ゲームを止めた」つもりでも、子ども側では「放課後に友達と遊ぶ場所を失った」と感じる場合があります。
ただし「友達がやっている」は禁止できない理由にはならない
友達関係への影響があり得るからといって、
「友達がやっているなら何でも許す」
ということでもありません。
睡眠が崩れている。
学校生活に影響している。
無断で課金している。
知らない相手とのやり取りで問題が起きている。
暴言や嫌がらせを受けている。
何度約束しても自分で終了できない。
といった問題が起きているなら、友達が遊んでいるかどうかとは別に対応が必要です。
大切なのは、
「友達関係を守るためにロブロックスを続ける」
か、
「危ないから全部禁止する」
かの二択にしないことです。
まず、何を止めたいのかをはっきりさせます。
禁止したい理由が「時間」なら、友達まで切る必要はあるか
たとえば問題が、
「毎日3時間、4時間と長くなっている」
ことだけだったとします。
子どもが遊んでいる相手は学校でも仲のよい友達で、チャットや課金には特に問題がない。
この場合、
ロブロックス自体を削除する
以外にも、
遊べる時間を決める。
友達と遊ぶ時間だけ残す。
平日は短く、休日は少し長くする。
宿題・食事・睡眠へ影響しない範囲にする。
という対応があります。
年齢によって利用できる範囲は異なりますが、Robloxには保護者向けの利用時間管理もあります。
問題が時間だけなら、「友達との交流をゼロにする」より先に、時間の部分だけ調整できないかを見る余地があります。
問題が「一つのゲーム」ならロブロックス全部を止めなくてもいい
ロブロックスには多くのゲームがあります。
その中の一つだけで、
怖すぎる内容がある。
課金ばかり求められる。
子ども同士で揉める。
知らない人と頻繁に接触する。
という問題が起きていることもあります。
その場合も、
「ロブロックスで問題が起きた」
と、
「ロブロックス全部が問題」
は同じではありません。
保護者コントロールでは、特定のゲームをブロックできる仕組みがあります。
友達と遊んでいる別のゲームに問題がないのであれば、問題のあるゲームだけ止める方法があります。
この区別をしないで全面禁止すると、原因とは関係のない友達との遊びまで一緒に失うことになります。
問題が「特定の相手」なら、その相手を切る方法もある
友達関係でトラブルが起きたときも同じです。
知らない人から嫌なことを言われた。
個人情報を聞かれた。
ロバックスやアイテムを要求された。
別のアプリへ移ろうと言われた。
このような場合、「ロブロックスに友達機能があるから全部禁止」と考える前に、その相手との接触を止めることができます。
Robloxでは、保護者側から子どもの友達を確認したり、ユーザーをブロック・通報したりできる機能があります。
年齢によって親が操作できる範囲は違いますが、子ども自身にもブロック・通報機能があります。
問題が一人の相手なら、
ロブロックスをやめる
ではなく、
その人とやり取りをしない
という対応の方が直接的です。
「友達」と言われたら、現実でも知っている相手か確認する
子どもが、
「友達とやっているから禁止しないで」
と言ったときは、その「友達」が誰なのか確認します。
学校の同級生。
習い事の友達。
いとこ。
以前同じ学校だった友達。
こうした現実でも関係を確認できる人なのか。
それともロブロックスで初めて知り合った人なのか。
ここは大きな違いです。
オンラインゲーム全般を対象にした国内調査では、オンラインゲームをする子どもの53%が、保護者も把握している学校・習い事の友達と遊んでいました。
一方で、32%はオンライン上で知り合った友達とも遊んでいます。
ロブロックス限定の数字ではありませんが、「ゲームの友達=学校の友達」とは限らないことが分かります。
全面禁止を考える前に、
「誰と遊んでいるの?」
と聞くだけでも状況はかなり変わります。
学校の友達が中心なら「遊べなくなる」以外の影響も見る
学校の友達が毎日ロブロックスをしている場合、参加できなくなる影響はゲーム内だけとは限りません。
翌日の学校で、
昨日のゲーム。
手に入れた物。
イベント。
面白かった出来事。
について話すことがあります。
ロブロックスそのものが学校での共通話題になっている場合、遊んでいないことで会話へ入りにくく感じる子もいるでしょう。
ただし、これは、
「ロブロックスを禁止したら必ず仲間外れになる」
という意味ではありません。
学校での友達関係がロブロックス以外にもあるなら、禁止しても関係が続くことがあります。
逆に、そのグループがロブロックスで遊ぶことを中心にまとまっているなら、影響は大きくなるかもしれません。
だから確認するのは、
「みんなやってる?」
だけではありません。
「その友達とはロブロックス以外でも遊んでる?」
です。
ロブロックスがなくても続く友達なのかを見る
禁止前に一度確認しておきたいところです。
学校でも一緒に遊ぶ。
休み時間にも話す。
家へ遊びに行く。
別の遊びもする。
ロブロックス以外の連絡・交流手段がある。
のであれば、ロブロックスは友達関係の一部かもしれません。
一方、
放課後は全員ロブロックス。
休日もそこで集合。
学校での話題もほとんどロブロックス。
というグループなら、参加できなくなる意味は大きくなります。
親が禁止を決める前に、この違いまで知っておけば、
「ゲームくらいできなくても関係ないでしょ」
と親子の認識が完全にずれることを防ぎやすくなります。
友達との約束がある日に突然禁止しない
問題が起きてすぐ止める必要がある場合を除き、禁止すると決めてもタイミングは考えた方がよいでしょう。
子どもがすでに、
「今日の18時に4人で集合」
と約束しているところで突然、
「今日からロブロックス禁止」
となれば、子どもは友達との約束を破ることになります。
親にとってはゲーム禁止でも、相手の子から見れば、
「約束したのに来なかった」
です。
安全上すぐ止める必要がないのであれば、
「今日約束している分まではどうするか」
「いつから新しいルールにするか」
を決める余地があります。
禁止する場合でも、友達へ「家のルールでしばらくできない」と伝えられる状態にしてから切り替える方が、本人は説明しやすくなります。
ロブロックスを残すなら「友達と遊ぶ部分だけ」にする方法もある
全面禁止と自由利用の間には、中間があります。
たとえば、
学校の友達と遊ぶゲームだけ許可する。
知らない人とのダイレクトチャットは使わない。
特定ゲームだけブロックする。
プライベートサーバーへの参加範囲を友達に絞る。
利用時間を決める。
課金を制限する。
といった形です。
Robloxの現在の保護者コントロールは、こうした部分的な管理ができるようになっています。
「友達との関係は残したい。でも今の使い方はそのままにできない」
という家庭では、この中間策を検討できます。
「学校の友達だけなら安全」とも言い切れない
反対に、
「リアルの友達だから全部大丈夫」
でもありません。
学校の友達同士でも、
仲間外れ。
アイテムの要求。
暴言。
ゲーム内での嫌がらせ。
課金をめぐるトラブル。
などは起こり得ます。
オンラインでは、学校が終わって家へ帰ったあとまで人間関係が続きます。
「学校の友達だから許可する」だけでなく、
一緒に遊んだあと子どもの様子はどうか。
特定の子に言われて課金したがっていないか。
ゲームに入れてもらえないことで必要以上に落ち込んでいないか。
といったところも見ます。
友達関係を守るためにゲームを残した結果、その友達関係そのものが子どもの負担になっているなら、対応は別です。
オンラインだけの友達なら「禁止するとかわいそう」の前に安全を確認する
オンラインだけで知り合った友達との関係も、本人にとっては大切な場合があります。
だから、
「ネットの人だから友達じゃない」
と一方的に否定する必要はありません。
ただし、親が実在の関係を確認できる学校の友達とは、安全確認の仕方が違います。
年齢を本当に知っているか。
本名・学校名・住所などを伝えていないか。
別のアプリへ誘われていないか。
実際に会おうと言われていないか。
写真を求められていないか。
物やロバックスをもらう・渡す関係になっていないか。
は確認した方がよいでしょう。
こども家庭庁も、オンラインゲームで知り合った相手とのチャットから、写真の送信や実際に会うことへ進むトラブル例を使って注意を呼びかけています。
この場合は「友達を失わせたくない」より、安全確認を優先する場面があります。
全面禁止を考えた方がよい場合もある
部分的な制限がいつも正解というわけでもありません。
たとえば、
危険な相手との接触を繰り返す。
別アカウントを作って制限を回避する。
無断課金を繰り返す。
夜中まで隠れて利用する。
学校生活や睡眠への大きな支障が続く。
重大ないじめ・脅迫・性的なやり取りが起きている。
といった場合は、友達との交流があるとしても、一時的に利用そのものを止める判断が必要になることがあります。
この場合も、
「悪いことをしたからゲーム没収」
だけで終わらせるより、
「安全を確認できるまで止める」
「この問題が解決したら再開方法を考える」
と、停止の理由と再開条件を分けた方が本人にも意味が伝わりやすくなります。
禁止したあとに「代わりの友達時間」が残るかも考える
学校の友達との交流がロブロックス中心だった場合、禁止だけして代わりを用意しなければ、放課後の友達時間そのものが減ることがあります。
そこで、
休日に実際に遊べるか。
家へ友達を呼べるか。
別の共通の遊びがないか。
安全に使える別の連絡方法があるか。
を考えます。
重要なのは「ロブロックスの代わりになるゲームを与える」ことではありません。
子どもが失うのがゲームそのものではなく友達との時間なら、代わりに必要なのも友達と関われる時間です。
「禁止する・しない」の前に、子どもの画面を一度見た方が早い
親がロブロックスをよく知らないまま、
「危険らしいから禁止」
と決めると、実際の問題と対応がずれることがあります。
一度、子どもに、
「いつも何してるの?」
「誰と遊んでるの?」
と見せてもらいます。
そのとき、
学校の友達4人と障害物ゲームをしているのか。
知らない人とチャットしているのか。
一人でアイテム集めをしているのか。
ゲームを作っているのか。
が分かれば、禁止したい理由も整理しやすくなります。
米国小児科学会の保護者向け情報でも、オンラインゲームについて、子どもに好きなゲームを教えてもらい、誰と遊んでいるのかを継続的に確認しながら、必要に応じてチャット・コンテンツ・利用時間を制限する方法が案内されています。
最初から細かすぎるルールを作らなくてもいい
こども家庭庁は、インターネット利用について家庭内で話し合い、子どもの成長や生活の変化に合わせてルールを定期的に見直すことを勧めています。
ゲーム業界団体のCESAも、時間、課金、遊ぶ場所、オンラインでのやり取りなどを、実際の遊び方に合わせて家族で決める方法を案内しています。
そのため、
「ロブロックスは禁止」
という一つのルールにまとめるより、
夜9時以降はしない。
ロバックスは親と相談してから。
知らない人とは別アプリへ移らない。
学校の友達以外とのダイレクトチャットは使わない。
問題があるゲームは入らない。
のように、実際の問題に合わせて決める方が続けやすい場合があります。
やめさせる前に確認するのは「友達」と「問題」を分けること
ロブロックスを禁止すると友達関係に影響するかどうかに、一つの答えはありません。
その子がロブロックスを一人で遊んでいるだけなら、影響は小さいかもしれません。
学校の友達と毎日そこで集合しているなら、放課後の交流や翌日の共通話題に影響する可能性があります。
だから最初に確認するのは、
「みんなやってるから禁止できない?」
ではありません。
まず、
誰と遊んでいるのか。
ロブロックス以外でもその友達と関係があるのか。
そして、
何が問題だから禁止したいのか。
です。
時間が問題なら時間を止める。
課金が問題なら課金を止める。
特定ゲームが問題ならそのゲームを止める。
特定の相手が問題なら接触を止める。
それでも安全や生活を守れないのであれば、ロブロックス自体を一時停止する。
この順番なら、必要以上に友達関係まで切らずに、問題そのものへ対応できます。
ロブロックスを残すことが目的でも、禁止を避けることが目的でもありません。
子どもにとって残すべき友達とのつながりと、止めるべき問題を分けて考えること。
それが、全面禁止を決める前に一番確認したいことです。
出典
Roblox Corporation|ペアレンタルコントロール
Roblox Corporation|保護者コントロールの概要
Roblox Corporation|「Friends」が復活:信頼できる友達の輪を広げ、チャットやゲームを楽しむ新しい方法
Roblox Corporation|安全に関するよくある質問
光文社ドクチョー総研|子どものゲーム、親はどう向き合う?“管理”から“見守り”へ―話題のロブロックスは“放課後の公園”のような存在に
いこーよ総研|ネットだけの友達とゲームする子どもが約3割…親の把握状況に差も

