子どもから「ロブロックスをやりたい」と言われて調べると、危険、詐欺、知らない人との交流、課金など、不安になる情報も出てきます。
では、ロブロックス(Roblox)は子どもにやらせてはいけない危険なサービスなのでしょうか。
そう単純には決められません。
現在のロブロックスには、年齢によって遊べるゲームやチャットを制限する仕組み、保護者がゲーム・交流・課金・利用時間を管理する機能があります。
一方で、設定によって使える機能は変わり、多数の利用者が作ったゲームを遊ぶサービスなので、親が何も確認しなくてよいわけでもありません。
最初に見る場所は5つです。
「何歳のアカウントになっているか」
「どんなゲームまで遊べるか」
「誰と話せる状態か」
「お金を使える状態か」
「どのくらい遊んでいるか」
この5つを実際のアカウントで確認すると、「ロブロックスは危険?」という大きな不安を、自分の子どもに必要な確認へ変えられます。
1.最初に年齢と保護者アカウントの連携を確認する
最初に確認したいのは、子どもの年齢です。
現在のロブロックスでは、5~8歳は「Roblox Kids」、9~15歳は「Roblox Select」という年齢別の仕組みがあります。
年齢によって、遊べるゲーム、チャット、保護者が変更できる設定が変わります。
そのため、子どもが実際より高い年齢で利用していると、本来その年齢を想定していない機能を使える状態になる可能性があります。
まず、実際の年齢が正しく登録されているかを確認しましょう。
次に、親自身のロブロックスアカウントを子どものアカウントへ連携します。
連携すると、子どもの年齢に応じて、遊べるゲーム、チャット、友達、利用時間、課金などを保護者側から確認できます。
「危ない機能を全部探して一つずつ止める」前に、この連携を済ませるのが出発点です。
ただし、保護者が管理できる範囲はずっと同じではありません。
13歳になると、利用時間や一部のプライバシー設定など、本人が直接管理する項目が増えます。
小学生のときに設定して終わりではなく、年齢が変わったときに見直す必要があります。
2.「何のゲームをしているか」とコンテンツの設定を見る
ロブロックスは1本のゲームではありません。
多数の制作者が作ったゲームが集まっているサービスです。
そのため、
「ロブロックスなら子ども向けだから大丈夫」
とは判断できません。
ゲームには内容の激しさを示す「コンテンツ成熟度」が設定されています。
低い区分でも軽い暴力や怖い表現が含まれることがあり、上の区分になるほど暴力、流血、下品な表現、怖い内容などの幅が広がります。
5~8歳のRoblox Kidsでは、基本的に最も低い成熟度のゲームに絞られます。
9歳以降のRoblox Selectでは、より上の「中程度」のゲームまで対象になります。
つまり、
「8歳のときと同じゲーム環境」
が9歳以降も続くわけではありません。
親が最初に見るなら、設定画面の「コンテンツ成熟度」と、実際によく遊んでいるゲームの両方を確認します。
設定上は許可されたゲームでも、「この子には怖すぎる」「この内容はまだ早い」と感じることはあります。
その場合は、ロブロックス全体を禁止しなくても、特定のゲームだけをブロックできます。
「ロブロックスを許可するか」ではなく、
「今遊んでいるこのゲームはどうか」
まで一段細かく見るのがポイントです。
3.チャットが使えるかではなく「誰と、どこで話せるか」を見る
親が特に心配しやすいのが、知らない人との交流です。
現在のロブロックスでは、チャットを利用するには年齢確認が必要で、年齢に応じて話せる相手も制限されています。
5~8歳のRoblox Kidsでは、チャットは初期状態でオフです。
9歳以降も年齢に応じた制限があり、保護者が変更できる設定があります。
ただし、確認するのは「チャットがオンかオフか」だけではありません。
ゲームをしながら複数人で話すチャット。
1対1で話すダイレクトチャット。
友達。
信頼できる友達。
プライベートサーバー。
それぞれ意味が違います。
特に低年齢の子どもなら、
「この友達は誰?」
と一度一緒に友達リストを確認しておくとよいでしょう。
学校や習い事など現実で知っている子なのか、ゲームで知り合っただけなのかでも、親の判断は変わります。
さらに注意したいのが、
「別のアプリで話そう」
「このサイトを見て」
「電話番号や学校を教えて」
とロブロックスの外へ移動させようとするケースです。
Roblox自身も、外部サービスへ移るとロブロックス側の安全機能が働かなくなり、個人情報を伝えてしまう危険が高まるとして注意を呼びかけています。
子どもには、
「ゲームで知り合った人から、別のアプリやサイトへ行こうと言われたら親に見せる」
という約束まで決めておくと分かりやすくなります。
また、ロブロックスの標準的な通信設定が、ゲーム制作者が独自に作った通信機能すべてに適用されるとは限りません。
「チャットをオフにしたから、画面上で他人と一切やり取りできない」と思い込まず、実際に遊んでいる画面も一度見ておくほうが確実です。
4.課金上限だけでなく「無料ロバックス」に注意する
ロブロックスは無料で遊び始められますが、専用通貨「ロバックス」を使った購入があります。
保護者機能では、年齢に応じて毎月の支出上限や購入通知を設定できます。
まず、
「子どもが勝手に購入できる状態になっていないか」
を確認します。
端末に親のクレジットカードなどが登録されている家庭では、ロブロックス側だけでなく、Apple、Google、ゲーム機など端末側の購入設定も確認しておくと安心です。
もう一つ親が知っておきたいのが、「無料ロバックス」です。
動画やウェブサイト、ゲーム内などで、
「無料でロバックスがもらえる」
「このサイトにログインするとロバックスが増える」
「秘密のコードがある」
と案内される場合があります。
Roblox公式は、無料ロバックスや生成ツールをうたうものは詐欺だと明記しています。
外部サイトでロブロックスのパスワードを入力しない。
知らないリンクを開かない。
パスワードを他人へ教えない。
ここは金額設定とは別に、子どもへ伝えておきたいところです。
また、Roblox側で設定する月間支出上限は、ギフトカードの利用には適用されません。
「支出上限を0円にしたから、あらゆる方法で絶対にお金を使えない」とは限らない点にも注意してください。
5.「何時間」だけでなく、どのゲームに時間を使っているかを見る
最後は利用時間です。
ロブロックスには、保護者が利用時間を確認できる機能があります。
対象年齢では、1日の利用時間そのものを制限することもできます。
ただ、親が見るべきなのは総時間だけではありません。
保護者画面では、よく遊んでいるゲームも確認できます。
たとえば同じ2時間でも、
学校の友達と決まったゲームを遊んでいる。
次々と新しいゲームを移動している。
一つのゲームを長時間続けている。
では状況が違います。
利用時間が長くなってきたら、
寝る時間。
食事。
宿題。
学校へ行く準備。
家族との時間。
といった生活が崩れていないかも一緒に見ます。
「1日○時間を超えたら危険」と一本の数字で判断するより、ロブロックスをすることで本来必要な生活が押し出されていないかを見るほうが、その子の状態を判断しやすくなります。
なお、13歳になると利用時間制限を本人が管理する仕組みへ移っていきます。
子どもが大きくなれば、親が設定で止め続けるだけではなく、自分で時間を切り替える方法も一緒に考える必要があります。
5つ全部を最初から厳しくする必要はない
安全設定を見ると、
「全部オフにしたほうが安全なのでは」
と思うかもしれません。
しかし、家庭によって使い方は違います。
低年齢で一人で遊ぶだけなら、チャットは必要ないかもしれません。
学校の友達と一緒に遊ぶ子なら、誰とつながるかを限定したうえで交流機能を使わせる家庭もあるでしょう。
課金を一切認めない家庭もあれば、お小遣いの範囲で許可する家庭もあります。
重要なのは、
「ロブロックスだからこの設定」
ではなく、
「うちの子は何歳で、何をして、誰と遊んでいるから、この設定」
と決めることです。
ロブロックスには年齢別の初期制限がありますが、それだけですべての家庭に最適になるわけではありません。
親が最初に見るならこの順番
子どもがすでにロブロックスを始めていて、何から確認すればよいか分からない場合は、設定画面を開きながら順番に見ていきます。
最初に、生年月日と年齢別アカウントを確認する。
次に、コンテンツ成熟度とよく遊ぶゲームを見る。
その次に、チャットと友達を見る。
購入できる状態と支出設定を見る。
最後に、利用時間とよく遊んでいるゲームを見る。
ここまで確認すれば、
「何となく危なそう」
という状態から、
「このゲームは問題ないがチャットはまだ使わせない」
「ゲーム内容は問題ないが課金できる状態だけ直す」
「設定は問題なさそうだが遊ぶ時間が長くなっている」
というように、自分の家庭で対応する場所が見えてきます。
ロブロックスは「危険か安全か」より設定と使い方を見る
ロブロックスには、不適切なコンテンツを審査する仕組み、年齢に応じたゲームの制限、チャットの年齢確認、ペアレンタルコントロール、ブロックや通報といった安全機能があります。
一方で、Roblox自身も、審査ですべての不適切なコンテンツを防げるわけではないことを認めています。
つまり、
「安全機能があるから何もしなくてよい」
でも、
「危険な話を見たから全面禁止するしかない」
でもありません。
親が最初に見るのは、
年齢。
ゲーム。
交流。
お金。
時間。
この5つです。
その子のアカウントで実際に何ができる状態になっているのかを確認すれば、「ロブロックスは危険?」という問いに、家庭ごとの答えを出しやすくなります。
